「ちょっとウケが足りない気がして…」
──今回、ネタの順番はどのように決めたのですか。
林:自分たちが思う強い順番ですね。温存する理由はないので。ただ、準決勝の囲碁将棋戦で、先攻の囲碁将棋のネタの中にパン屋さんの下りが出てきて。その部分がけっこう長かったので、直前で2本目と3本目のネタを入れ替えました。
──本当は2本目にフランス料理のネタをやって、決勝で電車のネタをやる予定だったのですね。確かにフランス料理のネタは「パン」がキーワードでしたもんね。
林:パン屋の印象が残っているところで、またパンというワードを使うと、お客さんが変な感じになると思うんですよ。ん? って。
──囲碁将棋との勝負は284点同士という大接戦になりましたよね。囲碁将棋は1点が0人、2点が16人、3点が84人。一方、ギャロップは1点が2人、2点が12人、3点が86人でした。同点の場合は、規定により3点を入れた人数が多い方が勝ちということで、最終的にギャロップに軍配が上がりました。
林:先に囲碁将棋の点数が出て、ほぼ最高点だと思ったので、負けたかも……と思いました。特に1点の人数って目立つじゃないですか。囲碁将棋が0人だったのに対し、僕らは2人いたので。ここまでか、と。
──各点の人数が発表され切った時点で、これはタイだと気付いたと思うのですが、正式に合計点が発表になるまで毛利さんがずっとそわそわしていて。「頼む、頼む」っていう仕草をしているのがとても印象的でした。
毛利:同点だよなと思いつつ、ちゃんと点数が出るまで安心できないじゃないですか。それを囲碁将棋の文田(大介)が「ダサムーブ」とか言いやがって。ほんまはわかってたんでしょ? って。俺のことをそうやってイジってくるんですよ。
──準決勝は林さんがネタの盛り上がりどころで「おじいさん!」というセリフをくどいほど連呼していました。あれはファイナル用に少しアレンジしていたのですか。
林:いや、囲碁将棋のウケに勝つには、ちょっとウケが足りないなという気がして。あそこは熱量を出せるところだし、あと1、2回言っても、まだ笑いが起きそうだったので。(お客さんに)3点を押させるんだというつもりで何度も言いましたね。3点の人数が2人上回ったのは、あそこで2回増やしたおかげやと思います。
【後編に続く】