1980~1990年代のテレビ黄金期を支えた日本テレビのレジェンドアナ3人(永井美奈子、松本志のぶ、馬場典子)が再会。当時、朝の情報番組『ジパング』で学んだことなど、いまだから明かせる秘話を語り尽くした。(司会・構成/放送作家・山田美保子)【全4回の第1回】
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──入社年次は永井さん(1988年)、松本さん(1992年)、馬場さん(1997年)の順ですが、この3人で揃うのは久しぶりですか?
永井:そう言われればそうですね。個々に会う機会は多いのですが揃ったのは何年も前かも。
馬場:私が入社したとき、もう永井さんは辞められていたんです。その4年後、永井さんと同期の関谷亜矢子さんも退社されて。私の同期は河本香織で松本さんの同期は……。
松本:大神いずみです。私の代はフジテレビが西山喜久恵ちゃんと小島奈津子ちゃん。テレビ東京に佐々木明子ちゃんがいました。
永井:同期でいうと“フジの3人娘”と呼ばれた河野景子さん、八木亜希子さん、有賀さつきさんが華やかでしたね。私、フジは落ちているんですよ。露木茂さんに落とされました(笑)。その逆で、八木ちゃんは日テレにはご縁がなかったようで。最終面接では関谷と2人で「受かるのは絶対に八木ちゃんだよね? どうしよう」と心配していたんですが、当時の人事担当者曰く、八木ちゃんは必ずフジに受かってそっちに行くと読んでいた。それで私と関谷を採ったそう。とはいえ私の採用は冒険だったそうですが(笑)
馬場:こうして並べると、その時々で同期には異なるタイプが採用されていることがわかりますよね。
松本:ただ他局も含めて女性アナウンサーは意外と縦にも横にも繋がりが深いんです。つい先日も夫(作曲家の岩代太郎氏)が原案と作曲に関わった「奏劇Vol.3メトロノーム・デュエット」に元フジの中井美穂さんと八木亜希子さんが来てくださいました。
永井:私も美穂さんにはよく色んなことを相談させていただいています。フジの人たちって自分のポジショニングを把握する力がすごいから。先日は、私がライフワークにしている「おんなつ」というクラシックのフェスにも美穂さんと長野智子さんが来てくださった。
馬場:女性アナウンサーの先輩方って、みなさんアクティブで輝いていらっしゃる。私にとって一大ブームを築かれた先輩方はいまも憧れの存在です。冗談ですが、日テレが「顔採用」になったと言われる元祖の永井さんは本当にお変わりにならない。
永井:いやいや安心して! 昔の写真と並べたらちゃんと変わっているから(笑)。先日、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出させていただいたときも、番組中、何度も『ジパングあさ6』(1992~2001年)に就いた頃の写真が出て来て、わ~ッてなりました。
馬場:『ジパング』は本当に懐かしい!