「体調不良のため今日はお休みです」──8月10日、『めざましテレビ』(フジテレビ系)の冒頭でMCを務める井上清華アナ(28)の欠席が報告された。井上アナは翌日も休んだ。
「夕方の帯番組『イット!』でもMCの宮司愛海アナ(32)のお休みがありました。こちらは8月10日から15日まで。とくに理由の説明はなく『今日も宮司アナはお休みです』と冒頭で説明されるだけ。夏季休暇の場合はそう告知されるのが通例なので、不思議な説明でした」(スポーツ紙記者)
フジテレビのアナウンス室では、7月に渡邊渚アナ(26)の体調不調と長期休養が発表されたばかり。エースアナ候補が続々休む事態に見舞われている。フジテレビ関係者が語る。
「井上アナ、宮司アナともに4年ぶりの開催となった夏のイベント『お台場冒険王』(7月22日~8月27日、フジテレビ社屋およびお台場・青海周辺エリア)に駆り出されていました。フジではアナウンサーのダンス部『SPLASH!』が結成され、冒険王の舞台でダンスを披露しています。みなさん番組出演の合間にダンスの練習もしなきゃいけないし、何よりこの猛暑。屋外ステージでの活動は体力的にしんどいはずです」
フジテレビに聞くと、宮司アナの休みについては「理由についてはお答えしておりません」(企業広報部)とのこと。またお台場冒険王が女性アナの休みに繋がった可能性については、「それが原因とは考えておりません」(同前)との回答だった。
フジテレビの公式YouTubeチャンネルでは、ダンス部の練習風景や、お台場冒険王の舞台でメンバーが踊る動画が公開中。再生回数は15万回を超えてまだ伸び続けている。女性アナに詳しいジャーナリストの島本拓氏が語る。
「フジは局を挙げて女性アナのYouTubeチャンネルに力を入れており、ダンス部の結成も含めて女性アナのタレント化、アイドル化の波が再び来ている印象を受けます。もともとフジのアナウンス部はその風土が色濃く、女性アナ自身もタレント志向が強い部分はあるでしょう。ただ、社としてそこを猛プッシュするあまり、女性アナの負担が過剰に増えている点は否めません」
本来、女性アナの役割は「情報を伝える」ことであり、自分を伝えることではない。休養ラッシュを前に、フジテレビは一度原点に立ち返る必要があるのかもしれない。
※週刊ポスト2023年9月8日号