都心の超高層ビルに店を構える居酒屋。海外の屋台をイメージしたという開放的な雰囲気のこの店に、ライブを終えたばかりの男闘呼組のメンバー4人が姿を見せたのは、8月26日の22時頃だった。
店内は貸し切り。待ち構えた50人近いスタッフが、主役たちの登場を割れんばかりの拍手で歓迎。「かんぱーい!」というかけ声で始まった打ち上げでは、オードブルやシャンパンなどが振る舞われ、笑い声や拍手が絶え間なく響いた。
しばらくしてモニターにコンサート映像が映し出されると、盛り上がりは最高潮になった。名残が尽きない4人は、そのまま近くのスナックへ移動し、成田昭次(55才)は『ラヴ・イズ・オーヴァー』を、岡本健一(54才)は『みちのくひとり旅』をそれぞれ熱唱。
「皆さん楽しそうに歌っていました。岡本さんが高橋和也さん(54才)と肩を組みマイクを向けるなど終始ノリノリで、宴は26時近くまで続きました。まず岡本さんがスタッフに見送られ、程なくしてほかのメンバーたちも店を後にしました」(音楽関係者)
遡ること数時間。暑さ残る日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)のステージでは男闘呼組のラストライブ「祝・日比谷野音 100周年 男闘呼組 2023 THE LAST LIVE -ENCORE-」が開催されていた。17時30分に始まったライブでは全26曲が披露され、2時間の予定を1時間近くオーバー。完全燃焼の4人は充足感にあふれた表情でラストライブの幕を閉じた。
男闘呼組は、8月25日に行われた日本武道館で全国ツアーの千秋楽を迎えた。
「もともと武道館公演が“ラストライブ”でしたが、ファンから追加公演を望む声が多く上がり、野音でのライブが決まりました。野音での公演は全国52か所の映画館でライブビューイングが行われ、インターネットでの配信チケットも販売。彼らの人気の高さには驚きました」(芸能関係者)
武道館には東山紀之(56才)や嵐をはじめとするさまざまなジャニーズのタレントから贈られた花が飾られ、25日の公演には木村拓哉(50才)、長野博(50才)、松岡昌宏(46才)らが駆けつけた。
「3人とも終始ノリノリで、ずっと楽しそうにしていた木村さんが、アンコールのとき、4人に向かって深々とお辞儀をしていたのが印象的でした」(音楽関係者)
そして迎えた正真正銘のラスト公演。会場には3000人の観客が集まり、チケットがとれなかった大勢のファンも会場の外に集まり“音漏れ”を聴きながら声援を送った。
「1988年8月7日に男闘呼組はこの野音の舞台に立ちました。あれから35年の月日が流れて……帰ってきたぜ!」