芸能

いよいよ最終回『VIVANT』ドラム役・富栄ドラムの人生を変えた横綱・日馬富士の言葉

ドラム役の富栄ドラム(『VIVANT』公式インスタグラムより)

ドラム役の富栄ドラム(『VIVANT』公式インスタグラムより)

 9月17日の最終回を目前に、様々な「考察」が盛り上がる日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。堺雅人(49)演じる主人公・乃木憂介が絶体絶命の危機をどう切り抜け、物語がどんなフィナーレを迎えるのか、最終回を待ちきれないというファンの期待が高まっている。主演クラスの俳優がズラリと並ぶ豪華な作品だが、そのなかで異色の存在感を放つのが、ドラム役の富栄ドラム(31)だ。

 最終回が放送される17日には東京・江東区の「IHIステージアラウンド東京」でファンミーティングが開催されるが、富栄は福澤克雄監督とともに参加予定だ。今作では、阿部寛(59)演じる警視庁公安部の刑事・野崎守らとスマホの音声翻訳で意思疎通する「バルカ共和国」の協力者という役どころの富栄。彼は「元力士」という経歴の持ち主だ。

 名門・伊勢ヶ濱部屋の力士として2008年3月に「冨田」の四股名で初土俵を踏み、その後、「富栄」に改名している。当初、伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)からのスカウトの話を断わった経緯があるのだという。同部屋関係者はこう話す。

「富栄の将来の夢はプロレスラーだったんです。そこを親方が“プロレスがやりたいならまずは相撲をやれ。相撲をやってからのほうが話題になるぞ”と口説いて角界入りが決まった。裕福ではない家庭に育った富栄は、自分が出世することで家族を楽にしたいという思いで入門を決めたところもあったといいます。入門後は“稽古の虫”として知られるほどに相撲に打ち込みました」

 ただ、169センチ、87キロ(入門時)という小兵だったこともあり、幕下に定着するまでに約10年かかった。伊勢ヶ濱部屋に2年後輩として入門してきた同郷(兵庫県)の照強が、同じ小兵ながら2017年に十両に昇進。切磋琢磨してきたライバルの出世に、くじけそうになったこともあるという。

「そうした苦境から富栄が再び“稽古の虫”に戻れたのは、当時付け人をしていた日馬富士関(横綱)の言葉があったからだといいます。“人の人生は人の人生だ。お前の人生は誰も心配してくれない。頑張るのは今しかできないが、楽しいことはいつでもできるよ”と声を掛けてもらい、再び前を向けるようになったそうです」(前出・伊勢ヶ濱部屋関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

およそ揉め事を起こしそうにない普通の人たちがカスハラの主役になっている(写真提供/イメージマート)
《”店員なんて赤の他人”的な行為が横行》条例施行から2か月、減らないカスハラの実態 都内のコンビニ店員が告白「現役世代のサラリーマンが…」品出し中に激突、年齢確認にブチ切れ、箸に”要らねえよ”
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン