『めざましテレビ』(フジテレビ)の初代総合司会として知られる大塚範一アナウンサー(74)。NEWSポストセブンの取材の中で、休業状態が5年以上続く彼の個人事務所に“新たな動き”があったことが判明した。
今年6月、事務所の商業登記の目的欄に「第三者が行う寄付活動のコンサルティング業務」という事項が追加された。司法書士法人リーガルサービス代表である司法書士・1級FP技能士の野谷邦宏氏はこの項目追加に「あくまで一般論ですが、終活の一環としての寄付活動の企画および実行を委託したのかもしれません」と解説した。
大塚アナは1973年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、NHKに入局。『サンデースポーツスペシャル』や『クイズ百点満点』などの司会やスポーツ実況を担当した。1994年3月にNHKを辞め、同年4月より『めざましテレビ』のメインキャスターを担当。フジテレビの「朝の顔」として愛されてきた。
しかし、そんな彼を悲劇が襲う。2011年11月に急性リンパ性白血病の診断を受けたのだ。趣味のゴルフ中に覚えた違和感が、病気発覚のきっかけだった。テレビ局関係者が語る。
「ゴルフ場でふと首筋に触れたとき、両側のリンパ腺が腫れていることに気づいたそうです。精密検査の結果、急性リンパ性白血病のため即入院が言い渡されました。“朝の顔”のまさかの重病に、当時のフジテレビは大騒ぎでした。大塚さんは医師に『生存率は3~4割』と宣告されたそうです」
急きょ番組を離れることになった大塚アナは、入院が始まって6日後に『めざましテレビ』に電話出演し、「復帰は来年の春になると思います」と挨拶していた。しかし、闘病生活は予想以上に長引き、『めざまし』から降板することを大塚アナ自ら申し入れたのだった。そして約11か月間の入院生活で、何度も苦しい瞬間があったという。前出・テレビ局関係者が続ける。