年6回ある大相撲の本場所のうち、一月・五月・九月場所は、「両国国技館」(東京・墨田区)で開催される。九月場所15日間の折り返しの中日が迫った9月中旬、国技館のマス席にどっしりと腰をおろして鋭い視線を土俵に送り、力士たちのぶつかり合いに声援を送っていたのは川口春奈(28才)だった。キャップを目深にかぶり、黒縁メガネに白いTシャツ、黒パンツを合わせたラフな服装の川口は、周囲の熱烈なファンに完全に溶け込んでいた。
「その日は、お母さんと一緒に大相撲を見に行ったそうです。長崎・五島列島出身の川口さんは、お母さんが東京に遊びに来るたび、おすすめの観光スポットを案内しているそうです」(芸能関係者)
川口が出演した7月クールのドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)は9月上旬にクランクアップ。撮影期間は3か月を超え、例年以上の酷暑は体にこたえただろう。自身のSNSでも、暑さと闘いながら撮影に励む様子をたびたびアップしていた。その川口がリフレッシュに選んだのが大相撲観戦だった。居合わせた相撲ファンが話す。
「川口さんは真剣なまなざしで土俵を見つめ、時折うちわを掲げたり、拍手を送ったりしていました。取組の合間には、パンフレットで力士の情報をしっかりチェックしていました」
もともと、川口は筋金入りの相撲好き女子こと「スー女」。かねて相撲観戦を趣味にしており、今年の五月場所には、交際中の格闘家・矢地祐介(33才)と足を運んでいた。
「Netflixで配信され話題を呼んだ、相撲をリアルに描いたドラマ『サンクチュアリ -聖域-』にもどハマリしたそうです。作中の力士の口グセがうつるほどだったとか」(前出・芸能関係者)
その日、川口が一際大きな声援を送ったのは、小結の翔猿(31才)だった。翔猿が土俵入りすると、川口は翔猿の顔写真と名前がプリントされたうちわを振っていた。
「翔猿は身長173cmと力士としては小柄ながら、しこ名の通りスピードを生かした攻めの相撲が持ち味です。申年生まれで、両手を頭の上につけて猿の真似をする“うっきーポーズ”がトレードマーク。ひょうきんな面の一方、現在の角界ではナンバーワンのイケメンとも言われ、女性ファンからの人気は一段と高い」(スポーツ紙記者)
川口の声援の甲斐があったのか、その日の取組では見事に白星を飾った。昨年出演したドラマ『silent』(フジテレビ系)が空前のヒットとなるなど、女優としての地位を不動のものにしつつある川口。一方、SNSやYouTubeで親しみやすい“素の顔”をのぞかせるのも、ファンから支持される理由のひとつだ。2023年の「上半期TV-CMランキング」では堂々1位に輝いた。
「大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK、2020年)で沢尻エリカさん(37才)の代役を見事にこなして以降、人気はうなぎ上りでオファーは絶えません」(別の芸能関係者)
束の間の休息に、力士からエネルギーを“ごっちゃん!”したようだ。
※女性セブン2023年10月5日号