9月に逮捕された秋本真利衆院議員(自民党を離党)の事件は、その突っ込みどころいっぱいのやり方から【頭隠して尻隠さず】という諺を思い起こさずにはいられませんでした。10月から始まってしまうインボイス制度も、政府はもっともらしいことを言っていますが、結局は増税へのステップにしたいという「尻」が見え見えです。
9月にアイヌ民族らへの差別投稿で、札幌法務局から「人権侵犯」を認定された杉田水脈衆院議員ですが、反省している様子は感じられません。謹んで【馬の耳に念仏】【蛙の面にしょんべん】という諺を進呈いたします。さらに、自民党はそんな杉田議員に、9月29日の党総務会で、杉田議員を環境部会長代理という要職に起用することを決めました。ふたつの諺がよりピッタリなのは、自民党のほうかもしれません。
2023年度上半期に世間を震撼させた大ニュースと言えば、何と言ってもジャニーズ事務所をめぐる問題。創業者のジャニー喜多川氏による長年の性加害問題が明らかになり(きっちり報じられるようになり)、まさに【蜂の巣をつついたよう】な騒ぎになっています。メディアの中に【長いものに巻かれろ】【魚心あれば水心】【言わぬが花】【触らぬ神に祟りなし】という空気があったことも明らかになりました。
激しく批判されているのは、ジャニーズにとって【身から出た錆】かもしれません。ただ、世間の風向きを見て「遠慮なく叩いていい標的」に外野から厳しい言葉を投げかけたり、急に「ウチはもう関係ないですから」という顔をしたりするのは、それはそれで長いものに巻かれているとも言えます。こんなこと言ったって【焼け石に水】でしょうけど。
ジャニーズ側としては【人の噂も七十五日】という諺に希望を見出しているでしょうか。ただ、今回の場合は、そうはいかないようです。いっぽうで、じつは後ろ暗いことがある別のプロダクションがまったくないとは言えないかもしれません。
そういうところは、ジャニーズ問題が【対岸の火事】で収まることを祈りつつ、ひそかに【漁夫の利】や【棚から牡丹餅】を期待していることでしょう。しかし【天網恢恢疎にして漏らさず】なので、くれぐれも【油断大敵】です。いや、具体的な噂を聞いたわけではないし、そもそも私がご心配差し上げる筋合いはないんですけど。
というわけで、2023年度の下半期も、いろんな出来事があるでしょう。「このニュースにはどんな諺がピッタリか」と考えると、知性的な雰囲気が漂って、周囲から「さすが〇〇さんだ」「まあ、なんて素敵な方かしら」と思ってもらえること請け合い。どうか、信じていただけたら幸いです。【鰯の頭も信心から】と言いますし。