ふるさと納税制度の開始から15年。今では、全国各地でさまざまな返礼品が生まれているが、これも新しい風を呼ぶ一品になりそうだ。俳優の坂口憲二(47才)が焙煎するコーヒー豆が、8月末に千葉県九十九里町のふるさと納税の返礼品に選出されていたことが分かった。
坂口といえば、1999年にファッションモデルとしてデビューして以降、ドラマ『医龍-Team Medical Dragon-』(2006年・フジテレビ系)を筆頭に、数々の作品で主演を務めるトップ俳優に。しかし、2012年からたびたび体調不良を訴えるようになり、2015年に厚労省から特定疾患に指定されている難病「特発性大腿骨頭壊死症」と診断され手術を行い、術後は歩行困難となり車椅子で生活した時期もあった。そして今から5年前、無期限で芸能活動を休止することを発表し、表舞台から姿を消していた。
坂口が、芸能活動休止中にセカンドキャリアとして選んだのが、コーヒー焙煎士(ロースター)としての道だった。有名バリスタの成澤敬介氏らに教わり、オリジナルブランド『The Rising Sun Coffee』を立ち上げ、今では、コーヒーショップを東京・千葉・横浜に、3店舗を構えるまでに事業を成長させていった。
坂口が本気でコーヒーに夢中になったのは、約10年前に訪れた、とある国がきっかけだったという。
「米国・オレゴン州のポートランドを訪れた際に、現地のカフェ文化に刺激を受けたことがきっかけだったようです。その後病気が発覚し、俳優業を休業。セカンドキャリアを本格的に考えたときに、手に職をつける仕事がいいと思っていたこともあり、コーヒー豆の焙煎について一から学ぶことを決心したそうです」(坂口の知人)
彼のもう一つの趣味が、サーフィンだ。