ライフ

公開3週間で500万回再生の動画「痴漢冤罪」が問い掛けるもの 制作者は「どう受け取るかは、見た人の自由」と語る

9月15日にネット上で公開されて注目を集める動画『痴漢冤罪』(提供/こねこフィルム、以下同)

9月15日にネット上で公開されて注目を集める動画『痴漢冤罪』(提供/こねこフィルム、以下同)

 TikTokやインスタグラム、YouTubeなどのSNSで『痴漢冤罪』と題された1分半の動画が話題になっている。コメント欄には「リアルすぎて怖い」「胸糞悪すぎていいねが押せない」などの言葉が並ぶ。動画を制作した「こねこフィルム企画」のプロデューサー、監督に話を聞いた。

 夜の電車内。入口近くの座席に座り、文庫本を広げている男性。隣には居眠りをする女性の姿が──そんな何でもない日常風景から動画は始まる。

 疲れて寝ているのであろう女性は、隣の男性の肩にもたれかかるように体勢を崩していく。男性は女性の頭にそっと手を触れて起こす。

 目を覚ました女性が、「え、痴漢ですよ……」と、つぶやく。

 側に立っていた人たちの視線が集まる。

「触りましたよね今……」と女性。男性は「いや、寝てらしたんで……」と返す。

 ここからドラマは急展開する。説明を端的に切り上げてその場を立ち去ろうとした男性は、周りの乗客に押しとどめられ、自分の言い分が聞いてもらえそうにない状況に陥り、声を荒らげる。動画は、周囲の乗客に“私人逮捕”されたような状態で男性がどこかに連れて行かれるところでプツリと終わる。

 動画を見てもらうとわかるが、女性は頭を触られたことに対して痴漢行為だと言っているのか、何か別の勘違いがあるのか、または他に理由があって隣の男性を痴漢扱いしているのか、明確な答えは示されない。

 登場人物のリアルな演技と状況設定に、ネット上には「怖い」「もう電車に乗れない」などのコメントが溢れた。中には「女性へのヘイトを煽る動画だ」と批判する書き込みもある。

 制作したこねこフィルム企画のプロデューサー三野和比古氏と、動画を監督した三野龍一氏の兄弟に話を聞いた。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン