ライフ

【58歳から元気になる方法】「病院に行くのに派手な服で出かけたがる」80代の親に和田医師が賛成する理由

老親がおしゃれをしたがるのを「年甲斐もなく…」と批判するのは厳禁だ(イメージ)

老親がおしゃれをしたがるのを「年甲斐もなく…」と批判するのは厳禁だ(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、50代から60代の現役世代の悩みに答える。今回は「病院に行くのに、いい歳をして派手な服を着たがる80代の親が恥ずかしい」というケースへの見解。高齢者医療の専門家はどう答えるのか。

 * * *

高齢者が「派手な服を着て出かける」のは正解

「80歳を過ぎた親が病院に行くのに派手な格好をして出かけたがる。いい歳をして恥ずかしい」──そんな子供世代の声が聞こえてきます。でも、それは親御さんの姿勢や気持ちを十分考えたうえでの言葉でしょうか。

 一般的に、リタイア後の時間を長く過ごしてきた80代ともなると、自然と外出の機会は減っていきます。所属する団体や人付き合いの数も減っていくにつれ、おしゃれ着に着替えて出かける機会が減るのはなおさらです。

 だから、たとえばたまに街のデパートに買い物などの用事で出かけるときだけはきちんとした格好に着替えたりするわけですね。でも、日常の買い物をする近所のスーパーに行くのにわざわざ着替えることはしないことが多い。

 つまり、病院に行くときに普段とは違う衣服に着替えるということは、曲がりなりにも医者に敬意をはらっているということだと私は考えます。家族からすれば「ただ病院に行くだけなのに、なんで?」と思うかもしれませんが、本人にすれば病院を受診するのもきちんとした社交、あるいはお出かけの機会ということではないでしょうか。

 そういう意味では、病院に行くのにわざわざ派手な服を着て出かけることはむしろ喜んであげるべきことです。子供側の「恥ずかしい」と思う気持ちを変えなければいけません。

 年相応に地味な服ばかり着て、家に閉じこもっていたら老け込む一方でしょう。派手な色の服を着たりして若作りすることは、実際に若返り効果も期待できます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン