連日、ジャニーズ問題が大きく取り沙汰される中、ジャニーズ事務所に所属するタレントを応援するファンたちも難しい立場に立たされている。世間の事務所への批判の声が収まらない中、その矛先はファンにも向かっているというのだ──。
ジャニーズ事務所も今回の問題について、ファンに向けての対応を進めている。7日にはファンクラブ「ジャニーズファミリークラブ」の会員へ向けてメールを配信し、〈この度の故ジャニー喜多川性加害問題におきましては、ファンクラブ会員の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。〉と謝罪するとともに、今後はファンクラブの名称を「ファミリークラブ」に変更し、ジャニーズの冠を外すことを伝えている。
性加害はとうてい容認できるものではないが、推しのことは応援したい──そんな複雑な胸中の落とし所を模索しているファンも多いが、その一方で、ファン自体が周囲からバッシングされる機会も増えているのだという。
20年以上にわたりジャニーズファンを公言している女性・Aさん(41歳・事務職)は、職場で皮肉めいた言葉を投げかけられる機会が増えたと語る。
「非営利団体で事務の仕事をしています。私は長いこと嵐、とくに大野智さんのファンです。職場では昔から自分がジャニオタをしていることを公言しています。ジャニーさんの性加害報道が出る前には、職場の人たちも『コンサートなら休んでいいよ、楽しんできてね』などとサポートしてくれる職場だったのですが、今回の一件からガラッと変わって……。
とくに上の世代の女性スタッフからは『やっぱり、アイドルはそろそろ卒業しないとね。それよりもちゃんとリアルで恋人を作って、結婚考えないとまずいんじゃない?』と言われました。たしかに私は独身で子どももいませんが、そういった生き方にかこつけて皮肉を言われるのは悲しいですね。また、別の男性職員には『ジャニーズって言葉は消えちゃうんでしょ? これからAさんの人生、なにを楽しみに過ごすの?(笑)』と煽られました」(Aさん)