2024年3月16日にベールナドーム(埼玉県所沢市)で開催予定の西武球団初のOB戦「LIONS CHRONICLE(ライオンズクロニクル)西武ライオンズ LEGENDGAME 2024」に出場することが発表され、その宣伝も兼ねて来日したオレステス・デストラーデ(61)。1980年代から1990年代の西武の黄金時代を支えたデストラーデは、「カリブの怪人」と呼ばれ、5シーズンで3度の日本一の立役者となった西武史上最強の助っ人である。
9月27日の西武のホーム最終戦では、デストラーデがセレモニアルピッチに登場。始球式前にマイクを持つと、「初めてのOB戦開催に、とても興奮している。当時、一緒に戦った石毛(宏典)や潮崎(哲也)たち仲間たちとの再会も楽しみ。彼らとの対戦も楽しみです。ホームランを打ってガッツポーズ。3年連続本塁打王を獲得したパワーは今でも衰えていません」とOB戦の宣伝を日本語でたっぷり行なった。その後、ノーバウンド投球にスタンドから大歓声が沸き起こった。 スポーツ紙デスクが言う。
「デストラーデは来日1年目の1989年には83試合で32本塁打を放ち、翌1990年から2年連続本塁打、打点の2冠。1992年には3年連続本塁打王となり、チームのリーグ3連覇、日本シリーズ3連覇に貢献した。
1993年にメジャーのマーリンズに移籍したが、3年後の1995年に西武に復帰。成績を上げることができず、シーズン途中に46試合で退団している。それでも西武時代に通算160本塁打、389打点、打率2割6分2厘をマークしている」
来日後、即活躍できた裏には、すぐに日本語をマスターしたことがあった。スペイン語を話すヒスパニック系は日本語を話しやすいと言われているが、「球団通訳から日本語を学び、遠征先では辻発彦を連れ出してカラオケで勉強した。十八番は森昌子の越冬つばめです」(西武関係者)という。