霊園・墓地を開発する株式会社「鵠祥堂」の代表と役員の2人が今年7月、足立区の寺院の男性住職(当時70)を、練炭による一酸化炭素中毒により死亡させた事件。人の死を扱う霊園開発会社幹部2人による残忍な事件として大きな話題になっている中、「鵠祥堂」代表の齋藤竜太容疑者(50)と取締役の青木淳子容疑者(63)が男女の関係にあったことがわかった。
「鵠祥堂は現場となった寺院近くの霊園の開発に関わり、2020年に販売に関する契約を締結。当初、霊園のお墓は宗派を問わずに販売していたが、住職が販売対象を仏教に限定する方針転換をし、鵠祥堂と意見が対立した。その後寺側は青木容疑者に“出入り禁止”を伝えていた。このトラブルから今回の犯行に繋がったとみて、警察は経緯を調べている」(捜査関係者)
両容疑者は7月22日、寺の納骨堂に不法侵入し、火の付いた練炭28個を持ち込み、一酸化炭素を充満させた。さらに敷地内の焼却炉にガソリンのペットボトルを十数本持ち込んだとされ、強い殺意があったとみられる。
さらに、前出の捜査関係者によると、ふたりは男女の関係だったという。
「青木さんはずいぶん前からここに住んでいるけど、かつての旦那さんとは別れ両親も他界して、ここ最近は1人暮らしだった。なんだけど、たまに夜、男性が出入りしていたんだよね。それで今回のニュースを見て、『あの人だったのか!』とわかった。齋藤容疑者が夜な夜な出入りしてたんだよ」
こう語るのは、練馬区の住宅街に住む青木容疑者の近隣住民の男性。青木容疑者と長く近所付き合いがあったという。
「男ものの洗濯物が干してあったこともあった。私は青木さんが家を留守にするときに犬の世話をお願いされたこともあって、そのときは鍵をもらって家に入り、餌をあげていたんだけどね。餌は1日ごとに小分けにされていて、几帳面な面もありました。青木さんは小綺麗な方で年より若く見えるから、男性と関係があったと言われても不思議じゃないよね」
他の住民からは、青木容疑者は「最近少し様子がおかしかった」という証言もあった。
「もともと感じのいい人というイメージはなくて、高校も中退したと聞いています。前は挨拶もしてくれたしお話しもしたんですけど、最近はすぐに横を向いて、人を見るとサッと逃げるように歩いて行っちゃうので、お話しできていないんですよね……」(近隣住民の女性)
会社代表である齋藤容疑者について、千葉県鎌ケ谷市の自宅の近隣住民からは「動物好きで無口な人」という印象だったという証言が得られた。
「お子様はいらっしゃらないけど、綺麗な奥様と静かにふたり暮らしをしていた。動物が好きで、会社のかた複数人と玄関先でバーベキューをすることもありましたよ」(近隣住民の女性)