警察と激しいカーチェイスをした後か、あるいは荒野で獣に襲われた後か──タイヤは泥まみれで車体の側面は穴や傷だらけという水色の国産車が、9月末の夕方、都心にはすこぶる似つかわしくないワイルドな“ルックス”で、繁華街の駐車場にひっそりと佇んでいた。そんなボロボロの愛車に何食わぬ顔で乗り込んだのは、東出昌大(35才)。目下、地獄から這い上がりつつある“不死鳥俳優”である。
自身の不倫が原因で杏(37才)との離婚が成立したのが、約3年前。その後、コロナ禍の撮影現場に新恋人を連れ込んでいたことが発覚し、その無反省ぶりが所属事務所の逆鱗に触れ、“解雇”となった。
「世間の猛烈なバッシングから逃げるように、彼は山小屋で隠遁生活を始めました。東京から車で2時間ほどの山奥で、電波は通じず、ガスもありません。山で鹿やイノシシを狩り、川で魚を釣り、野菜は近所からもらったりと、半自給自足の生活を送ってきました」(芸能関係者)
現在、前妻の杏と3人の子供たちはフランスのパリに移住し、優雅な欧州ライフを送っている。東出の山ごもり生活とは“格差”を感じるが、捨てる神あれば拾う神あり。東出もここにきて仕事が増えてきている。
最近では、ABEMAの旅バラエティー番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』で、ひろゆき氏(46才)の旅の相棒として出演。9月公開の映画『福田村事件』、11月には舞台『ハイ・ライフ』に出演と、狩人ではなく、芸能人として再び輝き出したのだ。
「その半生をおもしろがる制作陣から、少しずつ仕事のオファーが来ています。映画『福田村事件』での迫真の演技は、関係者の間で“以前より演技力が向上している”と好評でした」(映画関係者)
現在は山と都会という二重生活を送る東出。ただ、仕事に出るたびに険しい山道を行き交うため、件の愛車がまるで獣に襲われたかのようにボコボコになるという。東出本人に話を聞くと、車の傷についてこう答えた。
「普通に山を走るので、落石とか、岩にぶつかったりとか、雪道でスリップしたりして、傷が付くんですね」
一歩間違えれば命さえ落としかねない状況を、サラリと話す東出。ついでに今後の仕事についても聞いてみた。
「俳優業やバラエティーとか関係なくやらせていただく所存です。まぁでも、焦らずマイペースでやっていきたいですね。今度の舞台、頑張りますので見に来てください!」
この鋼のメンタルで、不死鳥のごとく再ブレークとなるか──。
※女性セブン2023年10月26日号