事実、『花とアリス』はその透明感あるバレエシーンが話題となり、蒼井の名を世間に轟かせる出世作となった。『ブギウギ』でのクラシックバレエ姿はそれから約20年ぶりのお披露目となる。NHK関係者が言う。
「『ブギウギ』は歌劇団が舞台のドラマということもあり、カメラが回っていない場所での稽古でも『当時の歌劇団と同じくらいの厳しい訓練をしよう』と、子役も容赦なく、踊りや歌などのハードな練習を重ねています。バレエは、ウクライナの国立バレエ団で指導をしているカテリーナ・エフチコーワ氏を起用し、プロと同レベルのレッスンを受けている。
なかでも蒼井さんは、今作が出産後初のドラマ復帰作で、朝の連ドラ初出演作ということもあり、気合いの入りようは並大抵のものではない。クランクインの前から、普段も常に手先の動きを意識したり、立ち居振る舞い、歩き方に気を付けるなどの努力を重ねてきた。レッスン以外にも、ものすごい時間をかけて自主練習をしていたと聞きます」
蒼井は今後、大人になった趣里演じる主人公を指導する立場になるという。
「実は趣里さんもバレエ経験者で、プロのバレリーナを目指してバレエ留学をしていたほど。今後ふたりの渾身の『バレエ共演』があるとしたら、楽しみでなりません」(同前)
※週刊ポスト2023年10月27日・11月3日号