歌手にとって紅白出場は一世一代の舞台。主役はあくまでも歌手で、司会は進行役に過ぎないという姿勢は理解できるが、NHKの“管理したがり癖”は紅白に留まらず、時に度を越していると思えるほどだという。
「NHKは生放送だろうがなんだろうが、とにかくスケジュールを管理したがるのが得意技。以前、中部地方のあるお祭りを取材してNHKの撮影隊に遭遇した際、実行本部に分刻みのスケジュール表が貼ってあり、しきりに時間を気にしているので、『お祭りなのに随分、厳密なんですね』と尋ねたら、『NHKから細かい進行表を出して欲しいと言われた』と、苦笑いしていました。
紅白はNHKの看板番組ですから、リハーサルもとりわけ入念で、かつて1度だけ紅白に出場した某ロックバンドのボーカルは、『あまりに何度もリハーサルをやらされるので、正直1回出れば十分』と漏らしたほど。選ばれればこの上ない栄誉で、あれほど注目されるのにも関わらず、紅白を避けるアーティストがいるのは、拘束時間がとにかく長いのも大きな理由でしょう」(芸能誌ライター)
ガチガチに管理された中でも、『有吉の壁』(日本テレビ系)のように短いワードで笑いと主導権を取ることが出来るか。