芸能

【全文公開】市川猿之助の新生活 2人の弟子が献身的にサポート、“付き人兼俳優”は姿を消す、水面下では「復帰が大前提」の動き

通院にはAさんが付き添っていた(8月下旬)

通院には弟子のAさんが付き添っていた(8月下旬)

 歌舞伎界において「史上最大の悲劇」といわれた事件の発生から5か月。保釈中の身である市川猿之助(47才)は孤独な悔恨の日々を送っていると思いきや、初公判が始まる前からすでに「復帰」を前提として、歌舞伎の一門の弟子らによって献身的なサポートが行われていた──。

 東京地裁の法廷に立つ市川猿之助被告は一体何を語るのだろうか。10月20日、両親への自殺幇助の罪で起訴された猿之助の初公判が行われる。

「興行主も所属事務所も、猿之助さんとの契約解除などはしておらず、公判の流れを見守る姿勢をとっています。彼の陳述や判決、それに対する世間の反応を見ながら対応を考えようとしているようです。

 ただし、興行主サイドは水面下で『復帰が大前提』として動いています。現在の歌舞伎界において、猿之助さんは数少ない“お客の呼べる役者”ですからね。さすがに実刑判決が出たら復帰は不可能ですが、もし執行猶予判決が出るようなら、社会貢献活動など“禊”を行い、世間の理解を得たうえで復帰させるというプランを練っているそうです」(歌舞伎関係者)

 歌舞伎役者としてのみならず、演出家、プロデューサーとしての猿之助の手腕を評価する声は根強い。

「もし舞台上に復帰できなくても、歌舞伎公演の裏方としてかかわっていく道は残されているのではないか」(前出・歌舞伎関係者)

 来年2月には新橋演舞場でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が上演される。

「スーパー歌舞伎」は、三代目猿之助(後に二代目猿翁)が1986年に立ち上げた、従来の歌舞伎の枠を超えた新基軸の舞台。澤瀉屋の専売特許ともいえるものだ。三代目からその舞台の枠組みを引き継ぎ、さらに発展させ、澤瀉屋の屋台骨を支えてきたのは猿之助だった。

「猿之助の逮捕後、澤瀉屋の公演の中核は市川中車(香川照之、57才)が担っています。しかし、演技の素質は天才的でも、40才過ぎてからの歌舞伎界入りでは経験不足が否めず、チケットの売れ行きがイマイチなのが現状。一部では“猿之助がいないとだめだ”という声が根強くある。ただ、当の猿之助にその意思があるのかどうかは、ほとんど伝わってきていません。そういう意味でも裁判での発言が注目されます」(別の歌舞伎関係者)

 歌舞伎界に新風を吹き込んだ三代目猿之助は、2003年、体調不良で公演を降板した後、舞台に立つ機会が減り、2012年には隠居名である二代目猿翁に名を変えた。その後、闘病生活を続けていたが、今年9月に83才で逝去した。その実の弟が、今年5月に猿之助が自殺を幇助し、妻とともに亡くなった猿之助の父・市川段四郎さん(享年76)だった。

「段四郎という格の高い名跡を担った人なのに、歌舞伎界はその死をまるで腫れ物のように扱っています。葬儀も納骨も一切公にはされず、すべて事後発表。それどころか『お別れの会』のようなものも、開催の見通しは現状ではまったく立っていません」(前出・別の歌舞伎関係者)

「付き人兼俳優X氏」とは距離ができて

 事件発生から入院、逮捕、1か月以上の長期勾留、起訴、そして保釈を経た猿之助は、7月末に都内の大学病院に入院。事件現場でもある自宅に帰ったのは、8月中旬のことだ。コンクリート造りのモダンな外観で、猿之助が戻ったとき、敷地入り口には「警視庁」と書かれた黄色い規制テープが張られたままだった。

「本人が“両親が睡眠薬をのんで意識混濁した後、顔にビニール袋をかぶせ養生テープで留めた”と供述しているように、自宅は両親が死を遂げた『事件現場』です。そこで過ごしていれば、フラッシュバックしてもおかしくありません。ショックを和らげるよう、周囲は猿之助さんにホテル暮らしをすすめましたが、本人の意向もあって自宅に戻ることになったと聞いています」(澤瀉屋関係者)

 だが、猿之助は決して自宅にじっと潜伏していたわけではない。関係者に付き添われながら病院通いを続けつつ、8月下旬には帽子とマスクで顔を隠してはいるものの、短パンにサンダル履きというカジュアルな服装で気分転換に自転車で外出していた。

「猿之助さん自身も自死を図ったわけですから、再び同じことをする危険性もある。彼をひとりにするのはまずいと、同年代の歌舞伎役者のAさんが付きっきりで身の回りの世話をしてきました。Aさんは猿之助さんの直系の弟子になってから10年ほどです」(前出・澤瀉屋関係者)

 猿之助の病院通いや自転車での外出時にも、Aさんは同行していた。一方、事件前に猿之助の隣にいつもいた付き人兼俳優のX氏の姿は忽然と消えている。

「X氏は歌舞伎座の大道具のアルバイトや猿之助さんの運転手を務めながら、猿之助さんの自主公演では主演に抜擢されたりしていました。常に行動をともにし、猿之助さんがX氏のために誕生日パーティーを催すなど、寵愛を一身に受けていました」(公演関係者)

 自らの命を絶とうとした猿之助は、メモに《愛するX 次の世で会おうね》としたためたが、事件後、X氏とは距離ができているという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
チェーン店ではない昔ながらのレトロな喫茶店は日本の若者だけでなくインバウンド客からも人気を集めている(写真提供/イメージマート)
インバウンド客が行列をつくる「レトロな喫茶店」 マスターが悩まされる支払いトラブル「ドルしかない」客に「コンビニでおろしてきて」と伝えても「十中八九、戻ってこない」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
事件は、琵琶湖からほど近い滋賀県長浜市の閑静な住宅街で起きた(時事通信フォト)
「死んじゃうんじゃないの、なんて冗談を…」裁判所事務官の“黄色い家”の冷凍庫から女性遺体 証言で浮かび上がった“奇妙な家族関係”《事件の端緒はある夫婦の遺書》
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン