有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、そしてNHKの高瀬耕造アナウンサーの4人が司会を務めると発表された、今年のNHK紅白歌合戦。「ボーダレス ─超えてつながる大みそか─」をテーマに、国や言葉、世代を超えて人と人をつなげていく音楽の力を表現していくという。そんな大きなテーマを掲げている一方で、“目玉”となる出場者が不足していると、心配の声もあがっている。
故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、NHKの稲葉延雄会長は9月27日の定例記者会見で旧ジャニーズ事務所の所属アーティストについて、「被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に実施されていることが確認されるまで、新規の番組出演依頼は行わない」と発言。現状では、旧ジャニーズ事務所所属アーティストが出場しない可能性もあるのだ。
「多くのファンを持つ旧ジャニーズ事務所のアーティストが出演しないとなれば、当然ながら視聴率は不安になってくる。だからこそ“目玉”が必要になってくる。そんななか、“目玉候補”として名前があがっているのが、中森明菜さんです」(テレビ局関係者・以下同)
昨年デビュー40周年を迎え、新事務所を立ち上げた明菜。NHKは昨年の紅白でも出場のオファーをしていたというが、実現しなかった。
「NHKとしては2年越しの説得で明菜さんを口説き落としたいということでしょう。昭和のスーパーアイドルが復活するわけですから、話題性も十分。一説によると“昭和”をコンセプトとした紅白にするという案もあるようで、そうなったならば明菜さんは重要な役割を果たしそうですね」
一方で、初出場が確実視されているのが、TikTokをきっかけに『オトナブルー』が大ブレイクした新しい学校のリーダーズだ。『オトナブルー』は、昭和歌謡風のメロディーが印象的な楽曲だ。
「“昭和”をコンセプトにすることで、往年の歌手たちと初出場の新しい学校のリーダーズをつなげることもできる。これなら、“世代を超えてつながる”という番組のテーマにも合致する、ということでしょうね」
さらに“目玉候補”として名前があがっているのが、和田アキ子だ。2015年を最後に紅白に出場していない和田だが、今年はデビュー55周年という節目の年。昭和を代表するR&Bシンガーとして、紅白に返り咲く可能性が指摘されている。
「近年の紅白は、K-POPグループなども多く出演し、かなり若い視聴者を意識した内容になっていました。ただ、やはり紅白のメインの視聴者層は、50代以上の中高年なんですよね。和田アキ子さんのような“かつての紅白”を象徴するような存在がいなくなって、物足りなさを感じている視聴者も多いでしょう。そういう意味で、和田アキ子さんが目玉候補となっていて、同様に小林幸子さんへの待望論も聞こえています」