ここ数年、ドラマや映画をはじめ、CMにバラエティ、ネットニュースとMEGUMIの名を見ない日はない。その活動は実に多彩だ。現在放送中のドラマ『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京ほか)、映画のプロデューサー。石川県金沢市でのカフェ経営、地方再生プロジェクトの立ち上げ。美容マニアとしての知識が詰まった著作『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)も40万部を突破した。ドラマ、映画、バラエティー番組への出演も途切れることはない。八面六臂という言葉が日本一似合うのではないか。
一体どうしたら、彼女のように豊富な情報が提供できる人物となれるのか。プロデューサーとして、どんな視座から狙いを定めているのか。MEGUMIのプロデュース論について、話を聞いた。(全3回の第2回)
すべて自分でやって自爆した経験も
──MEGUMIさんがすごいなと思ったのは、昨年、テレビ東京でプロデュースされたドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの(以下、カリスマ壱子)』で、キャストに深川麻衣さんやサーヤさん(ラランド)を起用されたことです。2人とも今、とてもブレイクしていますね。
MEGUMI:いやいや、私だけのジャッジではないですけどね。麻衣ちゃんに関してはテレビ東京さんのプロデューサーにプッシュされました。サーヤちゃんは……確か私のマネージャーから推薦された記憶があります。集まってきた情報で「なんでもできそうな人だな」という第一印象でした。自分から名前を挙げることもありますが、皆さんの意見に対して、素直にのっかることも必要ですよね。
──自分の企画を誰かに任せることができますか?
MEGUMI:そうですね。任せられるようになってきましたね。
──経営者が誰かに仕事を任せられるようになると、売り上げが伸びると俗説的に言われますが……?
MEGUMI:以前は私もぜんぶ自分でやっていたんですけど、結局、自爆したんです。1人で動くのは世界観も広がらないし、商売として成立しない。そう気づいてから、立ち上げの段階だけ参加をして、誰かに任せることができるようになりました。ただ代表として、最初に一通り、体験しておくことは大事ですよ。
──企画進行の最中に、イライラすることもない。
MEGUMI:その道のプロだと思う人にお願いしているので、イライラはないです。たった1人で多くのプロにはなれませんから。