今春のWBCで侍ジャパンのメンバーとして大活躍したラーズ・ヌートバー(カージナルス、26)。10月17日、自身のインスタグラムで来日したことを明かしていたが、CM契約を結ぶ眼鏡ブランドの「Zoff」グランド東京渋谷店を電撃訪問したり、クライマックスシリーズ最終ステージのオリックス対ロッテ戦(京セラドーム大阪)を山本由伸のユニフォーム姿でプライベート観戦したりするなど、神出鬼没な様子は日本のファンを驚かせた。
来日の目的のひとつが10月21日に福岡ペイペイドームで開催された野球教室だった。主催はメジャーリーグ・ベースボール・ジャパンで、4歳から6歳までの野球未体験の子供たち150人を集めて野球の楽しさを知ってもらおうというもの。地元紙記者は言う。
「一躍人気者になったきっかけの“ペッパーミルポーズ”で登場し、子供たちも大喜び。イベントの最後には、子供たちからの『ソフトバンクに来てくれますか?』の質問に答える形で、『将来のことはわからないけど、もしかしたらそんなことがあるかもしれないね』と笑顔で答えていた」
同日夜、そのイベントを終えて空港に到着したヌートバーを15人ほどのファンが待ち構えていた。居合わせた男性がこう話す。
警察官が「あまり大声を出さないように」
「アパレルブランド『BAIT』の大阪限定モノで、胸に『OSK』と書かれた白のTシャツに白のニットキャップ姿のヌートバーが、10人ほどのスタッフに囲まれて到着口から出てきました。
待っていたファンの人たちは色紙を差し出してサインや写真を求めていましたが、ヌートバーをガードしていたマネージメント会社の大柄なスタッフたちが必死に制止し、サインはもちろん、写真も撮らせなかった。これにファンが怒ってしまい、『ふざけるな!』『天狗になるな!』と彼に罵声を浴びせたのです。そこで警官が駆け付け、『あまり大声を出さないように』とファンたちは注意を受けていました」
制止したスタッフの中には、メジャーで3度のホームラン王を獲得したノーラン・アレナド(カージナルス)の弟であるジョナ・アレナド(元マイナーリーガー)がいたという。
「ファンの中には、ジョナ・アレナドにサインを求めている人もいました。これを見ていたヌートバーが、ジョナに対して『マイナーリーガーなのにサイン頼まれていたじゃん』と話して爆笑していましたね」(同前)
今年3月にWBC出場のために初来日したヌートバーを空港で取材したカメラマンはこう言う。
「当時は、早朝から待っていた100人ほどのファンが求めるサインや写真撮影に丁寧に応じ、“神対応”と評されました。その時は、空港から品川駅に移動し新幹線で名古屋に向かったのですが、すべての移動時に、その場にいたファンに対して笑顔でサインや写真撮影に応じていました」