さらにイスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は、10月30日のドイツ紙『ビルト』でこう明かしている。
「これは、野蛮でサディスティックな動物どもが、イスラエル人を攻撃し、拷問し、殺害する際に、彼女の頭を切り落としたことを意味する。大きな悲劇であり、彼女の家族に深い哀悼の意を表す」
この発言について、全国紙国際部記者が解説する。
「10月7日のハマス急襲直後には、『四十人以上の赤ちゃんがハマスに斬首された』『首を切り落とされたイスラエル人の遺体が多数あった』などと、複数の『斬首説』が報じられてきました。ただ、その証拠が示されていないことから、フェイクニュースだとする指摘も後を絶たず、その真偽は持ち越しとされてきました。しかし、ヘルツォグ大統領の言葉通り、発見されたシャニさんの頭蓋骨片に斬首の痕跡が認められるとすれば、動かぬ証拠となる可能性もある。
かつて、国連の事務総長が、ガザ地区を指して『この世に地獄』と表現したが、決して大げさな言葉じゃないかもしれない」
ガザでは今なお、イスラエルから連れ去られた少なくとも100人以上が人質になっていると見られている。彼らの身の安全と早期解放を祈りたい。