突如訪れる災害に備えて、人とペットが安心して、同じ室内へ避難できる社会へ──その強い想いで今夏、「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」を立ち上げた伍代夏子。災害時などに飼い主とペットが一緒に避難できる「同室避難」の環境を目指し、名称には伍代の愛犬・カニンヘンダックスフンドの陸くんの名を刻んでいる。
プロジェクトでは、家族として迎えたペットと避難する重要性を発信し、同室避難を実現させるため飼い主の意識を高める働きかけに取り組む。伍代はアンバサダーに就任して以来、飼育放棄の問題なども含めてペットを取り巻く実情について日々、情報収集を重ねているという。
この10月5日にはプロジェクト始動として、山梨県の大月市役所を訪れた。同市には夫・杉良太郎ゆかりの「矢立の杉」があり、かねてより交流があったことから実現。伍代は、小林信保市長や職員らと「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」に関する意見交換会を行った。
冒頭、伍代は「動物が苦手な人やアレルギーをお持ちの人もいます。避難が必要になった時に動物を飼っている人も飼っていない人も、みんなが嫌な思いをすることなく、避難生活ができるようにしたい。人だけではなく、家族として迎えた動物たちもみんな、安心して過ごせる避難所生活の実現を目指しています」と、プロジェクトの指針を説明。
この日はペットを飼っている“ママ友”であり、「美魔女艶歌卓球部」のメンバーでもある歌手仲間の島津悦子、大石まどかも同行した。卓球の練習後に伍代からプロジェクトの話を聞いて賛同したと口を揃え、島津は2匹の愛猫の存在についてこう明かした。
「コロナ禍に主人が大きな病気をしたこともあって、アニマルセラピーとして猫ちゃんを迎えたところ、廃人のようだった主人の目が日に日に輝くようになって、おしゃべりもするようになった。主人が元気を取り戻していく姿に、動物の力ってすごいなって。伍代さんの話を聞いて、“もし、災害が起きて、(愛猫の)花や竜と離れ離れになったらどうしよう”と想像したら、胸がどきどきするぐらい、さみしい気持ちになってしまって……。同室避難へ向けて、飼い主として、できることはしたいと思ったんです」