国内

佳子さま、「ジェンダー平等」スピーチの波紋 相容れない皇室制度との溝 宮内庁のみならず秋篠宮さまも頭抱える

ご公務に励まれる佳子さま(6月、東京・渋谷区。写真/JMPA)

スピーチが波紋(写真はご公務に励まれる佳子さま。6月、東京・渋谷区。写真/JMPA)

 2019年の大学卒業直後は、お出ましの少なさから「公務嫌い」「ロイヤルニート」と時に揶揄されることもあった佳子さま。ところが近年は、打って変わって精力的に皇族としてのご活動に励まれている。注力されているのは「ジェンダー平等」の分野だが、日本の皇室にとっては“不都合”な側面もあり──。

 内閣府男女共同参画局によれば、「ジェンダー平等」とは、《ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること》だという。また、ジェンダー平等を目指すために、次のようなことも行われているという。

《「女の子だから」「女性だから」という理由で直面する障壁を取り除き、自分の人生を自分で決めながら生きるための力を身につける取組》

 女性皇族という抜き差しならないお立場ながら、「ジェンダー平等」を声高に訴えられ始めた佳子さまは、ご自身が「直面する障壁」や「自分の人生」と、どのように向き合われるのだろう──。

 佳子さまは10月22日、都内で開かれたガールスカウト日本連盟主催の「ガールズメッセ2023」に出席された。国連の「国際ガールズ・デー」を記念する行事で、当日は少女や女性の視点に立って、よりよい社会を目指す取り組みへの表彰が行われた。

 この日の佳子さまのお召し物は、白地に水玉模様のワンピース、ビビッドなロイヤルブルーのショートジャケット。ガールスカウトの制服の色である「ブルー」を基調としたファッションだった。

 壇上でスピーチをされる佳子さまは、普段のにこやかなご様子とは打って変わって、いつになく真剣な表情だった。参加者もしんと静まり返って、佳子さまに注目し、お言葉に耳を傾けた。見学されたプログラムの感想や、自らのガールスカウト体験に触れたのち、佳子さまは熱を込め、こう訴えられた。

「ガールスカウトの活動が、次世代を担う子供たちがジェンダーにとらわれず自分の思い描いた未来に向かっていくことにつながるよう願っております」

「今後、ジェンダー平等が達成されて、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらが当たり前の社会になることを心から願っております」

 佳子さまの力強いご発言に、会場は拍手に包まれた。「女性活躍」「ジェンダー平等」は当然達成されるべきことで、その主張は素晴らしいものだ。しかし、佳子さまの人生においては、また、佳子さまを取り巻く「皇室」という環境にとっては、あまりに切実な問題でもある。

関連記事

トピックス

騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【約4割がフジ社内ハラスメント経験】〈なぜこんな人が偉くなるのか〉とアンケート回答 加害者への“甘い処分”が招いた「相談窓口の機能不全」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【被害女性Aさんが胸中告白】フジテレビ第三者委の調査結果にコメント「ほっとしたというのが正直な気持ち」「初めて知った事実も多い」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
記者会見を行ったフジテレビ(時事通信フォト)
《中居正広氏の女性トラブル騒動》第三者委員会が報告書に克明に記したフジテレビの“置き去り体質” 10年前にも同様事例「ズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出…」
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン