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朝ドラ『ブギウギ』、「東京編で3人の注目キャスティング」が物語を一気に盛り上げる理由 

草なぎ剛

作曲家・服部良一さんがモデルの羽鳥善一を演じる草なぎ剛

 女優・趣里(33才)が“ブギの女王”と言われる笠置シヅ子さんをモデルとした主人公を演じ、話題を集めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。6日放送から東京編がスタート。物語を今後ますます盛り上げる3人の注目キャスティングについて、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 6日に放送される第6週・第26話から、朝ドラ『ブギウギ』の東京編がスタートします。

 ここでの注目はビッグネームの登場。『東京ブギウギ』『青い山脈』『別れのブルース』などの名曲を手がけた作曲家・服部良一さんがモデルの羽鳥善一を草なぎ剛さん、「ブルースの女王」と呼ばれた淡谷のり子さんがモデルの茨田りつ子を菊地凛子さん、吉本興業がモデルの村山興業の御曹司・村山愛助を水上恒司さんが演じます。

 スズ子にとって、羽鳥は「音楽の師匠」、りつ子は「生涯のライバル」、愛助は「最愛の人」という作品の核となる重要な存在。特に羽鳥とりつ子は第1話のオープニングにも登場するなど、『ブギウギ』という作品にとってスズ子に次ぐポジションだけに、本格的に登場する第6週から一気に盛り上がりそうなムードがただよっています。

歌手・スズ子の成長物語がスタート

 第6週では、羽鳥が会ったばかりのスズ子に歌をリクエストするほか、マンツーマンのレッスンがスタート。しかも羽鳥はスズ子の歌に満足せず何度も歌い直しさせるなど、いきなり濃厚なやり取りが見られるようです。はたしてその歌はどんなものなのか。そして物語は、スズ子が参加する梅丸楽劇団の記念すべき旗揚げ公演へ……。

 東京編では、スズ子が羽鳥の手がける楽曲の数々を披露していくシーンも見どころの1つ。波瀾万丈の人間ドラマに加えて、華やかなステージが楽しめることが『ブギウギ』の醍醐味であり、東京編ではこれまで以上にスズ子がステージの中央に立ち、スポットが当てられていくでしょう。

 面白いのは、スズ子を演じる趣里さんが、服部良一さんの孫である服部隆之さんのレッスンを受けていること。服部隆之さんは『ブギウギ』の音楽・主題歌を手がけていますが、趣里さんのトレーニングをしている中で、みるみるうちに上達していく彼女を見て、「主題歌のユニットに加わってもらう」ことにしたそうです。その点は劇中、羽鳥のレッスンで歌手として成長していくスズ子の姿がそのものであり、視聴者はこれからその過程を楽しめるのでしょう。

 さらに茨田りつ子も、羽鳥が作曲した「別れのブルース」をヒットさせるとともに、スズ子ともライバルでありながらもリスペクトし合うような深い関係性を見せていきます。ただ、技量十分の菊地凛子さんであっても、淡谷のり子さんがモデルの役柄を演じることは簡単ではないでしょう。淡谷さんは「軍歌は歌わない」という信念を貫き、戦地慰問での感動的なエピソードなどでも知られる人だけに、スズ子に次ぐ人気のキャラクターになりそうです。

 そしてもう1人、人気のキャラクターになりそうなのが、水上恒司さんが演じる村山愛助。「スズ子は生涯、彼しか愛せなかった」というほどの役柄であり、水上さんの演技と2人の恋模様はドラマ中盤を大きく盛り上げるでしょう。

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