ライフ

目の前の食事に集中する「マインドフルネス・イーティング」 食べることに意識を向け「痩せた」という声も

マインドフルネス・イーティングとは

「マインドフルネス・イーティング」を実践して起きることとは

「りんごダイエット」や「最初に生野菜から食べる」、近頃では「食べるファスティング」など、食事制限なしのダイエット法はこれまで多くのブームを巻き起こしてきた。今回は食事を我慢することなく、しかも特別な運動をしなくても健康的な身体を手に入れられると評判の「マインドフルネス・イーティング」を紹介しよう。

 * * *

「ながら食べ」はNG! 食事を味わうことだけに集中する

 最初に断っておくが、「マインドフルネス・イーティング」は正しくはダイエット法ではない。しかし、続けた人からは「いつのまにか食べる量が減って体重が落ちた」「ドカ食いしなくなり、ウエストがほっそり」など、痩せたという声がたくさん寄せられている。しかもそれだけでなく、「疲れが取れやすくなった」「以前に比べて集中力がアップした」「前より穏やかな気分でいられるようになった」など、うれしい効果を実感している人が多いのだ。

 心身を健康的な状態へと導いてくれる「マインドフルネス・イーティング」とは、いったい何なのか。最新刊『心が整うマインドフルネス入門』の著者であり、これまで30年以上にわたって世界20カ国以上のセレブリティやビジネスエグゼクティブにヨガや瞑想を指導してきたネパール出身の瞑想家、ニーマル・ラージ・ギャワリ氏に聞いた。

「マインドフルネスとは、自分が今行っていることや今ここで起きていることに集中している状態のこと。現代人はあれもこれもと複数のことを同時にやろうとしがちですが、これは実は脳疲労やストレスの原因に。ひとつのことだけに意識を向けることで、脳のパフォーマンスが向上し、数々の効果が得られます」(ニーマル氏)

 たとえば、「ドラマを観ながらスマホを触っていたら、気づかないうちにドラマが終わっていた」「友人とのおしゃべりに夢中で、降りる駅を乗り過ごしてしまった」なんて経験はないだろうか? こうしたついついやってしまう「ながら行為」をやめて、目の前のことに集中する癖をつけると、うっかりミスや時間のムダが減るだけでなく、判断力がアップする、モチベーションが高まるなどのメリットを得られるという。

「マインドフルネス・イーティング」は、目の前のことに集中しやすくなるための練習法のひとつ。本来は問題解決やよりよいコミュニケーションのために欠かせない「気づく力」を高めることを目的に行うものだが、実践してみると、結果的に食生活がヘルシーになっていくとニーマル氏。

「『テレビや映画を観ながらチップスを食べていたら、あっという間に一袋完食してしまった』なんていうのは、食べることに意識が向いていないから。自分が今どのくらいの量を食べているのかに気づいていないばかりか、味さえもロクに感じないままに食べているのではないでしょうか? そうではなく、食事だけにきちんと集中して食べれば、おいしく味わえて、少なめの量でもお腹いっぱいになり、心も身体も満たされていきます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン