11月上旬、東京・台場で独演会「小喜利の私」の公演を開催したKinKi Kidsの堂本剛(44才)。毎年、ジャニー喜多川氏とのエピソードを話すのが恒例になっていたが、今年は一切言及することはなかった。
公演中、最もファンの心を打ったのは、2002年に発表したソロデビューシングル『街』を熱唱する姿だった。涙こそ流さなかったが、目をつぶった剛は万感の思いでこの曲を歌い上げていた。自身が作詞作曲し、作り上げられた自分と“本当の自分”とのギャップに葛藤する心境を表したこの『街』は、まさにいまの剛の気持ちを表しているのかもしれない。
旧ジャニーズ事務所が性加害問題に直面し、大きな変革を余儀なくされる中でも、剛にとって“諸悪の根源”であるジャニー氏が特別な存在であることに変わりはなかった。
「剛さんは生前のジャニー氏から最も目をかけられ、早期のソロデビューなど“特別待遇”を受けてきました。剛さんもジャニー氏への愛情を隠すことはなく、2019年7月にジャニー氏が死去した際は『お別れにジャニーさんのおでこにチューしました』と明かしています」(芸能関係者)
一方、剛と同様にジャニー氏を恩師と仰ぐ相方の堂本光一(44才)は、毅然とした態度で性加害問題と向き合った。
10月8日、東京・帝国劇場でミュージカルの公開ゲネプロ前に単独会見を行った光一は、ジャニー氏の性加害問題について、「被害者の声を聞いて、“なんてことが起きていたんだ”と言葉を失うことが起きています」と神妙な面持ちで語った。
9月の会見で、大勢の報道陣を前に、ジャニー氏の行いを「鬼畜の所業」と断罪した東山紀之(57才)や決別を宣言した光一に対し、いまだ剛は無言を貫いたままだ。
退所者が相次ぐいま、旧ジャニーズが解体へと向かう過程で、剛の心はかつてないほど揺れ動いている。
「剛さんはジャニー氏の生前から『ジャニーさんが亡くなったら事務所を辞める』と後輩たちに話していました。最近も独立や退所を視野に入れた身の振り方を周囲に相談しているといいます。関係者も剛さんは“彼(新たなエージェント会社の社長に就任した福田淳氏)とはやれないだろう”とみています」(レコード会社関係者)
発売中の『女性セブン』では、《堂本剛「彼とはやれない」KinKi Kids涙の分裂》とのタイトルで、剛がファンクラブ会報誌でぶちまけた思い、KinKi Kidsの活動の行方などについて詳報している。