《クリスマスプレゼントです。監督がいちばん喜ぶものです。いまの大谷翔平です》。いまから7年前の2016年のこと。クリスマスの夜中1時過ぎ、当時、北海道日本ハムファイターズの監督だった栗山英樹さんのスマホが鳴った。LINEに送られてきた動画には「ブンッ!」と大きな音を立ててバットをフルスイングする大谷翔平の姿が映っていた──。
まさに“野球小僧”の大谷を象徴するエピソードだが、今年のクリスマスはバットを振らず、“大事な人”と過ごすことになりそうだ。目下、アメリカ中が注目するスターの移籍先は、意外に早く決着するかもしれない。
「日本からメジャーに移籍する際、大谷選手は獲得の意思を示したメジャー球団のなかから7球団に候補を絞り、関係者らと面談しました。移籍先がエンゼルスに決まったのは、面談終了から数日後。大谷選手は『決断に時間をかけない』として、有名です」(スポーツライター)
周囲が喧しいなか、大谷は11月9日に自身のインスタグラムを更新。日本全国の小学校に3個ずつ、合計約6万個の野球グローブを寄贈することを発表し、子供たちに「野球しようぜ!」と呼びかけた。
「キャッチボールならグローブは2個でできるが、大谷選手は左利き用も1個用意して3個にした。この気配りにも、称賛の声が数多く上がっています」(野球関係者)
シーズン終了後もスポーツニュースのトップを飾り続ける大谷だが、本来、このオフは大事な練習期間だ。例年なら11月には日本に戻り、都内で自主トレを重ねてきた。だが、今年は9月に右肘を手術したことに加え、移籍問題の渦中にいるため、まだ帰国が叶っていない。移籍先の決定時期は、
「おそらくメジャーの関係者が一堂に会する、12月上旬のウインターミーティングまでには決まるでしょう」(前出・スポーツライター)
とみられている。そして、全米が注目する移籍問題が終われば、すぐに帰国するプランがあるという。
「今年は移籍先が決まった段階でサプライズ的に帰国して、会見を開くのかもしれません。もっとも今オフはリハビリに専念するために、家族と過ごすのではないでしょうか。
いま、実家には両親と一緒に姉夫婦が住んでいて、大谷選手は2才年上のお姉さんととても仲がいい。その姉夫婦には娘さんがいるのですが、大谷選手はこの姪っ子に会うのも帰国の楽しみのひとつにしています。手術の影響で今オフはバットが振れない代わりに、クリスマスを親族と共に過ごして新天地で活躍するための充電期間にあてるのでは」(前出・野球関係者)
今年、大谷は「久しぶりの休息」というクリスマスプレゼントを受け取りそうだ。
※女性セブン2023年11月30日・12月7日号