オフに指導を受けるだけでは、そうした問題はなかなか解決しないという。
「プロはオフに練習してうまくなるのではなく、シーズンを戦いながら経験を積んでうまくなるものです。そのためにも、常に見ていてくれるコーチが必要。来季の渋野は日本で青木コーチに見てもらいながら1年かけてスイングを直し、もう一度改めて米国に挑戦するべきだと思う。シード権を逃したため、米国にとどまっても出られる試合もあれば出られない試合もある。それをズルズルとやっていると技術的によくならないでしょう。
以前のように海外はメジャーだけ挑戦し、あとは日本の試合に出て成績を残すほうがいい。素晴らしい素質がある選手だし、練習量が多いからあのスイングでもゴルフになってきているが、成績のバラツキがあるのはスイングが安定しないから。とにかく今の状態はもったいない。
もちろん米国はゴルフの環境も素晴らしいし、周りの目を気にする必要もないメリットもあるでしょう。ただ、今は自分のゴルフを見つめ直す時期ではないか。日本で自信を取り戻して、また海外のメジャーで上位を目指せば思います」(沼沢氏)
日本ツアーでは渋野人気はいまだに健在だ。ゴルフカメラマンが言う。
「やはり渋野が出場すると明らかにギャラリーが増える。渋野は予選ラウンドで原英莉花、小祝さくら、山下美夢有ら人気選手と組んでラウンドすることが多いので、いつも多数のギャラリーを引き連れてのラウンドになっています」
日本でコーチや観客支えを受けて完全復活へ──頑張れシブコ!
※週刊ポスト2023年12月8日号