悩んではいるものの、サロンに行くとなると尻込みしてしまう人も多い──そうしたなか『週刊ポスト』では薄毛に悩む読者モニターを募集。「アデランス」で増毛体験をしてもらうことに。応募した関東在住の森健彦さん(仮名・50歳)は約10年間、薄毛の悩みを抱えていた。
「髪が急激に薄くなっていることに気が付いてショックを受けたのは、41歳の頃です。以来、洗面所や街中の鏡に映る自分の姿を見るたびに“こんなに少なくなったんだ”と気にするようになりました」(森さん、以下同)
育毛剤をいくつか使ったものの効果がなく、AGA治療薬を飲むのには抵抗があったという。
「増毛にチャレンジしたいと思い、応募しました」
アデランスのサロンで体験するのは、人工毛などの毛材を植え込んだ超薄型人工皮膚を頭皮に密着させる「ヘアシステム」(連続装着)という商品。独自技術で自髪のようなリアルな手触り、見た目、頭皮、毛穴を再現する。森さんは、毛髪診断士と理美容師の資格を持つ技術スタッフと相談しながら「理想のウィッグ」のスタイルや色を決めていった。
「1時間程で終わり、痛みや苦しいことは一切なく、非常に楽でした。完成まで約1か月半。ワクワクしますね」
「もう帽子を被らず、外を歩けます!」
心待ちにした装着の日がやってきた。
見た目の自然さ、24時間快適な装着感を保つために、装着前に自髪とウィッグを調整。装着後に鏡で見た森さんから弾んだ声が上がった。
「20代の自分に戻ったかのようです! これまで薄毛を気にして外出時は帽子を被っていましたが、もう帽子なしで外を歩けます。マリンスポーツもやってみたいですね」
ウィッグの人工毛は形状記憶性があり、シャンプーして乾かすと元のスタイルに整うという。
「ウィッグを作る際にカールの加減も指定できます」(アデランス広報)
気になるのが費用。今回のプランは「アデランスフリーダム ジェントルクラブ」(年会費制、スタンダードプラン。森さんはMサイズで初年27万1700円。分割払い可)。この他、3週間~1か月間ごとにサロンでのカットやメンテナンスの費用(1回5600円)が必要となる(注:ウィッグのベースサイズや枚数によって料金は異なる。2年目以降は継続割引がある)。
「巷の噂で“ウィッグは年間100万円以上”と聞いたこともありましたが、都市伝説だったようですね。装着後は自分の髪のようで快適です。髪が増えた分、シャンプーの泡立ちがよくなりました(笑)」(森さん)
撮影/小倉雄一郎 取材・文/上田千春
※週刊ポスト2023年12月8日号