膠原病のカテゴリー

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 治療はステロイド薬が中心だったが、長期的使用による骨粗鬆症などの副作用があり、なるべく使用を減らす方向にある。現在は免疫抑制剤や分子標的薬である生物学的製剤、炎症の際に出るサイトカインを抑えるJAK阻害剤などが使用され、効果を上げている。

「厚生労働省の難治性血管炎研究班の活動もしていますが、近年は血管炎の中でも高齢者に多い巨細胞性動脈炎や顕微鏡的多発血管炎という病気が増加しています。これらの病気では重い臓器障害を起こすことがあるため、ステロイド薬だけでなく、生物学的製剤や補体分子C5aを標的とする分子標的薬などが使用されるようになりました。おかげで治療は大きく進歩しています」(田村教授)

 膠原病は原因不明の怖い病気とのイメージがあったが、その病変は様々なので、早期診断を受け、症状に適した投薬治療を行なえば再燃防止や進行抑制の道が拓かれる。

取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2023年12月8日号

田村直人/順天堂大学医学部附属順天堂医院膠原病・リウマチ内科教授

田村直人/順天堂大学医学部附属順天堂医院膠原病・リウマチ内科教授

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