臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、主演ドラマで木南晴夏(38才)が見せる人間の二面性について。
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“圧巻のボディ”と書かれていれば、見ないわけにはいかなくなる。果たしてどんなボディなのかと興味津々でマウスをクリック。
気になったのは、11月24日に公開されたNEWSポストセブンの「【圧巻のボディ】玉木宏の妻・木南晴夏「同僚の深キョン、綾瀬はるかに負けない」美くびれと腹筋バキバキのヴィーナスライン」という記事だ。そして女優、木南さんが圧巻ボディを披露しているのは、『セクシー田中さん』(日本テレビ系)というドラマ。彼女はこのドラマで、昼間は経理部のAIと呼ばれるほど優秀だが地味な独身OL、夜はセクシーなベリーダンサーSaliという主人公・田中京子を演じている。
どんなに素敵な”くびれ”が出てくるのかと期待しながらクリックを続けるが、次々出てくるのは夫である俳優、玉木宏さんばかり。ブラジリアン柔術で鍛えられた彼の両腕は圧巻ではあるが、見たいのは素敵すぎるとネットで称賛されているという妻、木南さんのダンサー姿だ。見ることができないとなるとどうしても見たくなるのが人間の心理だろう。こうなると、やり終えたことは忘れてしまうが、中断してしまったことは思い出しやすいという「ツァイガルニク効果」という傾向が生じてくる。これは、意味深なシーンでCMに入ってしまった番組や衝撃的な出来事が起こって終わったドラマで、どうしても続きが気になってしまうというのと同じ現象だ。ついには木南さんの踊る姿がどうしても見たくなり、見逃し配信でこのドラマを見始めることにした。
きらびやかな衣装をまとい、ベリーダンスを踊る木南さんは艶めかしいほどに美しい。鍛えられていながら女性らしいくびれは柔らかなカーブを描き、背中の中心にできる縦のラインであるヴィーナスラインは滑らかだ。ボディラインにも黄金比率があるといわれるが、きっと彼女はウエストラインもそうなのだろう。その素敵なくびれを存分に動かし踊るベリーダンスはかなりのレベル。実はダンスだけでなく、バレエも日舞も得意なのだというから、木南さんに対する印象がずいぶんと変わった。