「ザッザッザ」という足音、「ブォーン、ブォーン」という車のエンジン音──うるさそうな“騒音”の中、一心不乱に勉強を続ける彼女は、やはり天才なのかもしれない。2023年春から難関私立大学で学生生活をスタートさせた芦田愛菜(19才)だ。
7月クールの連続ドラマ『最高の教師』(日本テレビ系)が終わり、次は2024年1月から始まる日曜劇場『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(TBS系)で、西島秀俊(52才)演じる、指揮者の父と5年ぶりに再会し、同居することになった娘を演じる。
「女優業のオファーはひっきりなしですが、芦田さんは大学1年生なので、必修で取らなければいけない単位も多く、1〜2月はテスト対策やレポート執筆で忙しい。この時期にドラマ撮影と大学生活を両立させることは容易ではありません」(テレビ局関係者)
大学生と女優の二足のわらじ──並大抵の気合と努力では乗り越えられなさそうだが、芦田が『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(11月25日放送・テレビ朝日系)で明かしたのが、冒頭のような集中法だった。それは、カフェのざわざわとした音、氷のカランカランという音、雨がポツポツと降る音などの「環境音」を聴きながら、勉強に取り組むというもの。芦田いわく集中力が増すのだという。
実際にカフェで勉強するのもいいが、YouTubeなどでもこの手の「環境音」が配信されており、部屋で聴きながら勉強しているようだ。天才子役の名をほしいままにしてきた彼女ならではの方法かと思いきや、
「芦田さんの方法は理にかなっている。人の脳は無音状態よりも適度な雑音がある方が物事に集中できます」
と話すのは、四十万未来研究所代表理事で『頭のよい子が育つ家』(日経BP、共著)などの著書がある探究教育学習研究者の四十万靖さんだ。
「人間は、70デシベル程度の音が脳の働きを最も活性化させるという研究があります。70デシベルというのは、カフェやレストランで耳に入ってくるような大きさの音で、家の中でもテレビの音や普通に話す声の大きさはそれに近い。頭のよい子ほど、日頃から生活音のある環境で学習をしていると私の調査、研究からわかっています」
さすがは芦田。脳が最も活性化する環境音を、自分で見つけていたのだ。番組では、時間で区切って流す音を変えると気分転換になり、集中力を切らさずに勉強できる、とさらなるコツも明かしていた。忙しいさなかでのドラマ撮影も、「芦田式集中メソッド」で、軽やかに乗り切ってしまうのだろう。
※女性セブン2024年1月1日号