価格も高さも日本一!「天空の城」のすごい住宅事情
住居棟の中でも最も高額なのが日本一の高層ビルの54階から64階に入る「アマンレジデンス東京」。最上階の価格は約200億円、他の物件も平均で20億円はくだらないとのことだが、すでに売約済みの部屋も。住宅ジャーナリストの山下和之氏は語る。
「約20億円までならローンを組めるが、ペントハウスは現金一括でないと購入できない。販売している森ビルは、資産家をまとめた顧客リストから順に声をかけている。手を挙げても購入できるわけではない」
超富裕層をターゲットにした住居は全棟で約1400。庶民としては空室続きにならないかと余計な心配もしたくなるが、どうか。
「インターナショナルスクールや最先端の医療が受けられる環境が整っている。上質な商業施設もあるので、レジデンスの売れ行きが鈍ることはないと思う」(同前)
【麻布台ヒルズレジデンスA】
14~53階まで計320戸。二層吹き抜けのリビングやプール付きの物件は「ゆとりと開放感」というテーマを体現している。1~13階にはラグジュアリーホテル「アマン」の世界初姉妹ホテル「ジャヌ東京」が入居しており、連携した世界トップレベルのサービスを受けることが可能。
【麻布台ヒルズレジデンスB】
30平米台から400平米まで幅広い間取りの住居が6~64階まで計970戸取り揃えられている。共用施設として、ラウンジ、ゲストルーム、シアタールーム、ジムなどが併設。その他、共用部には森美術館が監修したアートが装飾を彩っている。
【アマンレジデンス東京】
54~64階までの91戸に専用エレベーターが直結。54、56階にあるラウンジやバー、専属シェフが提供するプライベートダイニングやプールなどの施設を利用できる。広さは平均的なワンルームマンションの約75戸分。
取材/河合桃子
※週刊ポスト2023年12月22日号