都心に新たにできた“小さな街”、麻布台ヒルズが話題だ。「日本初」や「日本一」の肩書きがつく高級志向の店舗が多数入り、連日行列ができている。一見敷居が高いようにも思えるが、実は大人の年末年始にちょうど良い贅沢な時間が流れていた。
六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズに続き、東京都心に新たな複合施設が11月24日に開業した。「ヒルズの未来形」と謳われる麻布台ヒルズは、森ビルが手がけた構想35年の一大プロジェクト。麻布台地区はもともと小規模な木造住宅や老朽化したビルが高低差のある土地に密集していた。防災、防犯の観点からも都市インフラの整備が求められ、「都市の中の都市」の着工へと至った。
地上64階建て、高さ325メートルで、大阪「あべのハルカス」(300メートル)を抜いて日本一の高さとなる超高層ビル「森JPタワー」を中核として、海外の高級ブランド店や飲食店が並ぶ。大行列もあいまって、訪問に腰が引けそうだが、「緑と健康」をテーマとした本施設は、大人世代にこそ楽しめる店が多い。この「大人のテーマパーク」の歩き方を厳選して紹介する。
【1】中央広場
6000平米の広さを誇る中央広場には、四季ごとに表情を変える約320種の植物が広がる。「The Cloud」と名付けられた特徴的な大屋根の下にはオープンスペースがあり、カフェやイベントスペースが備えられている。
【2】ガーデンプラザB
「世界最優秀味覚賞」「世界のベストオブベストショコラティエ」などに選出されたパティシエが提供するパティスリー「クリオロ」。チョコレートや焼き菓子、和食材を使った世界最高峰スイーツが並ぶ。
札幌スープカレーを代表する恵比寿の名店「ザ イエローカンパニー トウキョウ」。北海道産を中心に15品目の野菜と30種類以上のスパイスを使用している。麻布台ヒルズ限定メニューも要チェック。