ライフ

【58歳から元気になる方法】夫婦ダブルでのしかかる「親の介護」問題 「お互いに口を出すのは夫婦関係悪化の元」と和田医師

夫婦それぞれの親のダブル介護に直面したら?(イメージ)

「親の介護」は夫婦でどう分担し、協力できるのか(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、現役世代の悩みに答える。50代後半になると、80代、90代の老親の介護問題が重くのしかかってくる。自分と妻の親、ダブルで対処しなければならないケースも少なくないだろう。そんな時、夫婦はどう分担し、協力できるのか。和田医師が語る。

 * * *

自分の親の介護は「無理に手伝わせてはいけない」

 現在58歳という世代の多くは、親が80代以上という人が大半でしょう。離れて暮らしているにせよ、同居しているにせよ、老親は日常生活で不自由が生じ始め、子供世代の1人が、あるいはきょうだいが交代で面倒をみるようなケースが多いようです。

 嫁姑関係が良好であれば、妻が自ら積極的にかかわったり、気にかけてくれることもあるかもしれません。そうしたケースでは、義理の親を介護してくれる妻に感謝しつつ、夫婦2人で協力し合うことができるので、問題は少ないでしょう。

 しかし、義実家との関係が良好とまではいかず、本心では「できれば関わりたくない」と思っている妻の場合はどうでしょうか。夫が自分の親の介護を、嫌がる妻に無理に頼んだりすることは、夫婦関係をわざわざ壊しにいくようなものです。

 一口に「親の介護をする」と言っても、どの程度の身体的介助を必要としているか、認知症の進み具合はどうか、などにより、直面する現実がまるで異なります。年々衰える老親の世話を、妻ひとり、または夫婦で引き受けることが、後々大きなストレスになることは想像に難くありません。

 例えば、トイレや入浴など、身の回りのことはある程度自分でできるが、食事の支度や掃除、買い物のための外出など、親が自分の身体を動かすことが困難になってきたという段階なら、それを担ってくれるプロに頼むのがいいでしょう。民間の家事代行サービスもあるし、ホームヘルパー(介護保険制度が利用できれば費用負担は1割か2〜3割)に依頼することもできます。

 ニーズや要介護度などに応じて、ホームヘルパーには食事や入浴、着替え、排泄など身体に触れる介助も頼めますし、買い物や食事の調理、掃除など家事の援助を受けることも可能です。さらに、通院などの付き添い、移動の援助もしてくれます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
【薬物検査どころじゃなかった】広末涼子容疑者「体を丸めて会話拒む」「指示に従わず暴れ…」取り調べ室の中の異様な光景 現在は落ち着き、いよいよ検査可能な状態に
NEWSポストセブン
運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
《広末涼子の男性同乗者》事故を起こしたジープは“自称マネージャー”のクルマだった「独立直後から彼女を支える関係」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
北極域研究船の命名・進水式に出席した愛子さま(時事通信フォト)
「本番前のリハーサルで斧を手にして“重いですね”」愛子さまご公務の入念な下準備と器用な手さばき
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(写真は2023年12月)と事故現場
《広末涼子が逮捕》「グシャグシャの黒いジープが…」トラック追突事故の目撃者が証言した「緊迫の事故現場」、事故直後の不審な動き“立ったり座ったりはみ出しそうになったり”
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
【広末涼子容疑者が追突事故】「フワーッと交差点に入る」関係者が語った“危なっかしい運転”《15年前にも「追突」の事故歴》
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン