日本テレビ系の夜の報道番組『news zero』のメインキャスター、有働由美子キャスターが2024年3月をもって番組から卒業することが14日、発表された。
2018年、NHKを退社し、マツコ・デラックスの紹介で同じ芸能プロダクション「ナチュラルエイト」に所属した有働氏。民放初の仕事は、『~zero』よりも前、事務所の先輩、くりぃむしちゅー上田晋也がMCを務めた『開局65年記念番組 日本テレビ+ルーブル美術館「その顔が見たい!」』(日本テレビ系)だった。
フランスまでロケに行き、パリ市内で様々な魅力を持つ女性たちの顔を直撃リポートしたり、ルーブル美術館では歴史的名画の秘密に迫ったりした。
「やはり有働さんは“持っている”と評判になったロケでした。なんと取材中、置き引き犯と遭遇し、有働さんが走って犯人を追跡するというシーンがありました。スタッフの指示ではなく、有働さんの身体が自然と動いた結果です」(制作会社スタッフ)
ロケもスタジオ出演も果たし、その後の『~zero』出演は既定路線だったと思われる。これまで同番組は小林麻央さんや山岸舞彩さんら、男性視聴者にアピールできる「セント・フォース」所属の女性キャスターを起用してきた。が、「有働キャスターがメインになってからは、NHKの『あさイチ』時代から彼女のファンだった女性視聴者を連れて来た」(同)。
裏番組と比較しても視聴率は良かったし、最近では櫻井翔のコメントに注目が集まるなど番組の話題性も抜群だったのに、メインキャスターを日本テレビの藤井貴彦アナへ交代させるのだ。「原因は、1本100万とも言われる有働キャスターの高額ギャラと噂されています。どこのテレビ局も各番組の予算削減はハンパなくて、視聴率でも好感度でも申し分なかった有働キャスターにまで影響が及んでしまった。でも藤井アナはいま、『好きな男性アナウンサーランキング』の1位ですからね」(番組関係者)。
同期入社で、共に長身であるため「日テレのツインタワー」と呼ばれた相方・羽鳥慎一が同ランキングの上位に位置しているのを見るたびに「私には縁のないこと」「羨ましすぎて見ないようにしている」などと自虐的に言っていた藤井アナがここまで人気を上昇させたのは、コロナ禍、感染者数が発表された後の視聴者に寄り添ったコメントが評判になったからだ。
「毎日、異なる文言で、カメラをしっかり見ながら、戸惑ったり不安になったりしている視聴者に想いを伝えていましたね。それからは同期の羽鳥さんとバラエティ番組に出演したり、『踊る!さんま御殿!!』に出たりと、今頃になって日テレが藤井さんを売りだそうとしている理由がよくわかりました」(テレビウォッチャー)
夕方の激戦区でトップを走り、女性視聴者にも好感度の高い藤井アナは、有働キャスターの穴を十分埋められると判断されたわけだ。