調査の結果、グレード2以下は30.9%で、ここから割り出されたのが約1400万人というED有病者数だ。糖尿病や高血圧などEDの危険因子が全くない20~24歳の男性でもグレード2以下は相当数確認されている。
他に夫婦間のセックスレス(性交回数が1か月に1回未満)について質問したところ、全体の70.4%がセックスレスで、20~24歳でも約40%が、そうだと回答している。また性欲がない、あるいはほとんど感じないと回答した割合は全体の28.5%にも上り、20~24歳でも約20%で性欲を感じないと答えている。
「そもそも日本人男性は民族的に性に対して積極的ではなく、1年間の性交も世界トップのギリシャが168日に対し、日本は48日と少ないのが現状です。不妊原因の4割が男性との調査もあり、EDの治療を促すことも少子化対策に繋がるのではないかと思います」(辻村教授)
治療薬はバイアグラを含め、3種類承認されている。まずは専門医に相談を。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2023年12月22日号