10月7日のハマスによる奇襲攻撃を受けてから2か月半が経過したイスラエルでは、今なお1200人に上るとされる犠牲者の検視や身元確認作業が続けられている。そうしたなか、次々と白日のもとに晒されつつあるのが、遺体に残された痛ましい性的暴行の証拠だ。
仏ニュースチャンネル「FRANCE24」は12月15日に放映された番組の中で、イスラエルで遺体収容活動を行っているNGO団体「ZAKA」について取り上げている。
「この女性は胸を切り落とされています。さらにこちらの女性は金属で下半身を貫かれている」
スマートフォンに保存された凄惨な証拠画像を示しながらそう話すのは、同団体のチームリーダーの男性だ。さらに、こうした明らかな痕跡以外にも、遺体発見の状況から性的暴行が示唆される例は枚挙にいとまがないという。
「ある民家では夫婦の遺体が発見されましたが、夫は浴室で妻は寝室で全裸の状態で発見された。実はこうしたケースは非常に多い」(チームリーダーの男性)
つまり、襲撃時に最愛の伴侶と一緒だった女性ですら、性的暴行を免れなかった可能性が高いというのだ。また、米CBCニュースは12月16日、イスラエル国防軍の衛生兵の証言として、ハマスの襲撃後にあるキブツ(※イスラエルの集団農場)に残されたおぞましい光景をこう伝えている。
「床に倒れていた女性の足は大きく開いていた。彼女は後頭部を銃で撃たれ、ズボンを下ろされた状態で死んでいた」