オリックスとの関西シリーズを制して38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。チームを率いる岡田彰布監督(66)が、その眼力と用兵術を駆使してチームを勝利に導いた。「アレ」が流行語大賞に輝くなど話題を席巻し、オフになっても熱狂は継続している。
関西のスポーツ紙では日本一の達成以降も岡田阪神の話題が1面を飾り続けている。秋季キャンプでは高知・安芸にファンが殺到し、優勝パレードでは65万人を動員した。岡田氏も文字通り休む暇はない。日本一になった翌日はオーナーへのシーズン終了報告。そこから秋季キャンプ、タイガース杯コンペ、優勝パレード、ファン感謝デー、優勝報告会、球団納会、NPBアワード、祝賀会、流行語大賞表彰式、新入団選手発表会、ハワイ優勝旅行……といった具合だ。
岡田氏の誕生日は11月25日。例年は生まれ育った大阪・玉造の「大阪岡田会」のメンバーの招待により、地元のフグ料理店で誕生会を開くが、「今年は忙しすぎてスケジュールが取れなかった」(メンバーのひとり)ということで中止に。66歳の誕生日は、甲子園球場でのファン感謝デーに参加してファンから祝福された。
多忙すぎるオフのなか、球界最年長監督の岡田氏はどう息抜きしているのだろうか。夫人の陽子さんに聞くと、こんな答えが返ってきた。
「はい、オフも忙しくしております。例年とは全く違いますね。玉造の(誕生日の)集まりもコロナ禍で少し間が開いてしまって、今回こそはと思っていたのですが、1週間のうち7日間が忙しいので……。失礼をさせていただいたんです。
息抜きですか? 全くできていないですね。オフになってからも家にいる時間は少ないです。球団の行事やイベントもあるし、東京での催しだと移動時間もありますからね。1日に2つを掛け持ちしたりしてやっています。本当に時間がなくて、散髪屋さんも特別に月曜の定休日にやってもらったほど。この2か月は散髪に行く時間もなかったです」