しかし、木村被告の動機を解析するキーマンとして地元の大串氏にはいまも関心が寄せられている。大串氏に近しい支援者はこう語る。
「市政報告会には古くからの自民党支持者などが多く、年配の方が集まる中で、若くて積極的に質問していたというのが、とても印象に残っていたようです。大串さんの理系というキャラも相まって、報告会などでは真面目に話を聞く人物です。若者の熱心な質問を受けたので、よく覚えていたそうです」
この時のエピソードは動機を読み解く「傍証」ではあるが、裁判での証拠とするには本当に木村被告本人であったかの証明をしなければならない。裁判で、本人が動機について何を語るのかは大きな注目を集めるだろう。
※週刊ポスト2024年1月1・5日号