国内

《六代目山口組が緊迫の事始め式》ヤクザの世界で「親子」「兄弟」となる「盃事」とはいったい何か?

結婚式や各種神事の際に御神酒をいただくときも盃が使われる(イメージ)

結婚式や各種神事の際に御神酒をいただくときも盃が使われる(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ヤクザの世界で人間関係の誓いを交わすときに行われる「盃事(さかずきごと)」について。

 * * *
 12月13日、六代目山口組は年末恒例の「事始め式」を静岡県で開いた。使われたのは、今年も浜松市にある傘下の二代目国領屋一家の組事務所だ。分裂抗争で神戸や名古屋の組事務所が使用できなくなってから、静岡県にあるこの組事務所が会合場所として使用されている。

 数日前、ある暴力団関係者から「13日、水曜日は静岡で事始め式です」と連絡があった。以前は会合となれば開催場所の情報が外にもれないように、警察などに事前に察知されないよう、関係者らに聞いても「わからない」「聞いていない」という返事しかこなかった。だが今年は、まるでいつもの連絡事項を送っているだけというような印象だ。確かに事始め式に関しては、2021年から静岡県にあるこの組事務所が使われるようになっている。そのため静岡県警は警戒を強めているといわれている。

 その事務所前は朝から物々しい雰囲気に包まれ、司忍こと篠田建市組長を始め幹部や直参組長らが続々と集まった。周辺の警戒にあたった静岡県警の捜査員らも、その顔ぶれを確認していたという。

 事始め式では新年の挨拶が交わされるが、その年に代替わりして新しく直参となった組長と司組長が盃を交わす盃事も行われる。今年も代替わりした数人の組長が、盃事に臨んだと聞く。ここで司組長から盃をもらえるのは、直参という六代目山口組の二次団体の組長になる。2022年末から世間を騒がせた連続広域強盗団の主犯格「ルフィ」との関係で一時名前があがった福島連合も代替わりしているが、福島連合は六代目山口組の三次団体だ。上部団体は司組長の出身母体である弘道会のため、福島連合の組長は弘道会の組長と盃を交わすのである。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン