ライフ

【58歳から元気になる方法】「体力がなくなった」「疲れやすくなった」のは男性ホルモンが低下したから? 復活のための処方箋

(イメージ)

「男性ホルモン」の低下は食い止めることができる(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、現役世代の悩みに答える。特に病気というわけではないが、50代後半になり、「体力がなくなった」「疲れやすくなった」と感じる男性は多いのではないか。和田医師はその原因として「男性ホルモンの低下」が考えられるという。その場合、どんな対策が可能なのか。

 * * *
 特に思い当たる理由もなく「体力がなくなった」「疲れやすくなった」場合、血液検査などで調べることが大事です。それで肝臓や腎臓の病気が発見されることもあるので、原因を確かめ、それらの臓器に病気が見つかった場合は早期に適切な治療を受けることが重要です。

 血液検査や画像検査などで臓器に異常が見つからない場合、「体力低下」「疲れやすい」原因として一般的に多いのが、男性ホルモンの低下です。加齢に伴う虚弱状態を意味する言葉に「フレイル」があり、高齢者が要介護へと移行する途中の時期を指します。歩く速さが落ちたり、握力が低下するなど筋力が弱まったりするのが特徴で、疲れやすさで外出が億劫になり、さらに筋力が衰えていくという悪循環を招きます。

 50代ではまだフレイルとは言えませんが、少し近いイメージです。日頃の運動不足などが原因で筋肉は衰えると思われがちですが、40代以降は男性ホルモンが低下することでも筋肉量は減少します。仕事などで移動する時も、歩くと疲れてしまうからちょっとの距離でもタクシーについ乗ってしまう、という人は要注意。歩かないことで余計筋肉が落ちて、さらに男性ホルモンが減るという悪循環に陥ります。

男性ホルモンを復活させるには

 体力の衰えや疲れやすさを自覚したら、内科的な検診に加えて、男性ホルモンの低下を食い止めるような対策を始めるといいでしょう。

 たとえば、運動習慣のない人なら、負荷が強めの筋トレに取り組み、筋力を維持・増強することが、減りつつある男性ホルモンの復活につながることがあります。

 人がそもそも持っている男性ホルモンの量、減少の仕方には個人差があります。なかには加齢で減少してもまだ十分な量を保つ人もいて、80代になっても男性ホルモンの分泌が盛んな人は、分泌が少ない20代に比べて、まだ多いケースすらあるほどです。

 一方、男性ホルモンが大幅に減少している人は運動で筋肉をつけても復活しにくかったり、元々の筋肉量が少ないと、運動している割に男性ホルモンが増えなかったりすることもあります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン