グランプリ賞金1000万、秋元康氏が特別顧問を務めるKeyHolderグループが仕掛ける全国大型オーディション「bijoux AUDITION 2024 supported by KeyHolder Group」(以下、ビジュー・オーディション)。オーディションを立案し、新設された芸能プロダクション「bijoux」(ビジュー)を取り仕切るのが、八角瑛子社長(28歳)だ。自らも芸能活動をしていた時期があり、さまざまなオーディションの運営にもかかわってきたという彼女に、ビジュー・オーディションを開催した経緯を聞いた。
──もともとKeyHolderグループの芸能事務所『A.M.Entertainment』に所属してタレント活動をしていた。裏方の道に進んだきっかけは。
「4年前に父親が病気を患いました。家族からは『心配はいらないから、芸能活動を続けてほしい』と支えてもらったものの、タレント業を続けることが、両親の負担になるのではないかと悩みました。少しでも両親を安心させたいという一心で、芸能活動を引退し、収入の安定した仕事に転職しようと決意しました。ちょうどそのタイミングで、マネージャー(加藤駿一朗氏、現『bijoux』副社長)から『その覚悟があるなら裏方をやってみないか?』と声をかけられたんです」
──不安はなかったか。
「『A.M.Entertainment』に所属してタレント活動をする以前のことですが、スタッフとして、『美少女図鑑』という全国各地の美少女を紹介するフリーペーパーの会社でオーディションなどの企画に携わったことがありましたし、いずれ、タレントさんを手助けする側で仕事をしたいと思っていたので、不安よりもやってみたいという気持ちの方が強かったように思います。
実は、私もタレントとしてのデビューはオーディションがきっかけだったのですが、当時、芸能界の右も左も分からない私を、ほどよい距離感をもって手助けをしてくれた女性スタッフがいたんです。彼女のおかげで安心して芸能活動の道に進むことができました。そのことがどこか頭の片隅にいつも残っていて、私もいずれは『この人が一緒なら安心して芸能活動ができる』と思ってもらえるようなスタッフになりたいと思っていました。なので、いまはとても充実していますし、一方で、タレントを預かる立場としての重責も感じています」
──ビジュー・オーディションの開催経緯について。
「私は、KeyHolderグループの芸能事務所『ゼスト』でマネージャーも兼務しているのですが、様々な現場で本当に才能のある女の子たちに会うんです。適材適所というか、彼女たちひとりひとりが輝ける場所を見つけられたらいいなという思いが強くなっていきました。そして『ジャンルを問わないオーディションを開催して、新しい才能を世の中に送り出していきたい』と幾度となく社内で雑談…といいますか相談するように。それがグループの中で共有されていったのか、あるとき、『グループとしてもオーディションの立ち上げを検討していたところだったから、自分で名乗りを上げた八角にしっかり責任を持って、オーディションを開催する会社を立ち上げさせよう』と話がすすんだようです。
トントン拍子すぎて怖いところもありますし、もちろん最初はプレッシャーもあって不安でした。でも、何度考えてみても裏方としてKeyHolderグループに入社するときに考えていた思いがブレることはありませんでした。『才能のある女の子たちを支えたい、世の中で輝いてほしい。この会社ならそんなオーディションをできるかもしれない』という思いです。今はそれを実現できるとに、嬉しさも感じています。新しい才能に寄り添い、世に出すサポートをするという事業を絶対に成功させたいです」