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PL教団 異例の教祖不在が3年続くなかOB会長の桑田真澄氏が野球部復活を直談判「すべては4代教祖が現れてから動き出す」

教団の前途は多難に見える(左が大平和祈念塔、右は野球部員らが首からさげていたアミュレットと呼ばれるお守り)

教団の前途は多難に見える(左が大平和祈念塔、右は野球部員らが首からさげていたアミュレットと呼ばれるお守り)

 毎年、1月初旬の土曜日に行われてきたPL学園硬式野球部OB会の「総会」が、今年から「懇親会」と名を変え、1月7日に開催された。

 2018年11月より会長を務めてきた桑田真澄氏(現・巨人2軍監督)は冒頭の挨拶で、前日にPL教団の幹部(中田信和理事長)と接見したことを報告し、2016年7月以降、活動を休止している硬式野球部の復活についてこう話した。

「理事長先生からは『教団としても、また学園としても、復活を願っている。水面下でいろんな計画をしています。その計画が実行できるのは4代目の教祖が現れてから』というお話をいただきました。今後もPL教団のみなさんと情報交換を継続しながら、見守っていきたいと思っています」

 桑田会長の言葉を聞きながら、思わず力が抜けてしまったのは「4代教祖が現れてから」という部分だ。2020年12月に3代教祖・御木貴日止氏が63歳の若さで亡くなって以降、PL教団は4代教祖を立てることなく、教祖不在という宗教団体としては異常にも思える状況が続いていた。もともとは3代教祖の夫人である美智代氏が4代に就任すると目されていたが、あくまで「教主代行」という立場で実権を握り続けている。

 PL教団の“世継ぎ”について、元教団教師が解説する。

「本来ならば教主(おしえおや=教祖)様が存命中に後継指名をすることが教団の条文で決められており、指名がないままお亡くなりになった場合は、教団の理事会で次期教祖が決定できると定められています。

 3代教祖は後継指名をすることなく亡くなったので、本来ならば未亡人となった美智代さんが4代教祖になるのが筋でしょうが、教会の統廃合を進め、(PL教団の教勢拡大に尽力した)2代教祖・御木徳近氏(1985年没)の遺産という遺産を取り壊して信者から愛想を尽かされていることを自覚する彼女は、自分が教祖になったらさらに信者が減ることがわかっているのです。だからといって、ご子息や他の人を教祖にするおつもりもないようです」

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