スポーツ

ヨネスケが語る2024年の大相撲「照ノ富士は体が治るまで休んでください」「貴景勝は大関のままでいいんじゃないか」

休場が続く横綱の照ノ富士(時事通信フォト)

休場が続く横綱の照ノ富士(時事通信フォト)

 大相撲は毎場所、土俵上の主役が入れ替わる“戦国時代”。初場所の番付が発表され、先場所優勝の霧島が初めての横綱昇進に挑むが──好角家で知られるヨネスケ(落語家)とやくみつる(漫画家)が語り合った。【前後編の後編。前編から読む

熱海で嫌われる貴景勝

やく:横綱相撲かどうかという点で言えば、9月の秋場所で優勝した貴景勝は、決定戦で平幕の熱海富士を相手に変化した。お話になりません。

ヨネスケ:貴景勝は大関のままでいいんじゃないかと思う。「名大関」と言われる存在を目指すのも悪くないよ。時には横綱を倒すけど、平幕に簡単に負けることもある。過去にもそういう名大関はたくさんいた。赤銅色の体で“南海の黒豹”と呼ばれた内掛けの名人・琴ケ濱とかね。

やく:貴景勝に秋場所の決定戦で敗れた熱海富士は、初場所が真価を問われる場所になるでしょう。上位相手に勝ち越すようなら大関、横綱になる可能性がありますよ。

ヨネスケ:熱海出身で熱海富士。昔ながらの名付け方で、いい四股名だね。

やく:秋場所の千秋楽は、熱海のパブリックビューイングに行ってきたんです。歴史の転換点になるかもしれないと思い立って、新幹線で行きました。今は熱海在住で、後援会に入ったという橋幸夫さんもいましたね。

ヨネスケ:へーっ、橋さんが! で、熱海まで行って貴景勝に注文相撲で負けるのを見たと。

やく:凄まじい怒号でした。翌日のスポーツ紙は“非難の声が上がった”くらいの書き方でしたが、そんなもんじゃなかった。画面に向かって“恥を知れ!”と言い放つ老人がいたりして。もう、貴景勝は熱海に足を踏み入れられませんよ(苦笑)。

ヨネスケ:値打ちがある場面を見たねぇ。

やく:(熱海富士)朔太郎は地元で愛されています。

ヨネスケ:あとは、休場が続く横綱の照ノ富士。ボクは大好きで、体が治るまで休んでくださいという感じ。ケガがなければ滅茶苦茶強い力士ですよ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン