各球団では新人合同自主トレが始まり、2024年のプロ野球が開幕に向けスタートした。セ・リーグでは阪神が連覇できるかが注目される一方、2年連続Bクラスに終わった巨人は阿部慎之助・新監督のもとでチームの再建・復活に挑む。
巨人にとって今年は球団創設90周年という節目のシーズン。スローガンに「新風」を掲げて一致団結し、ペナント奪回を目指すことになる。そうしたなかで注目されたのが、1月1日付のスポーツ報知に掲載された阿部監督のインタビューだ。
阿部監督は巨人が低迷から脱するために、いくつかの改革をブチ上げた。言及したうちのひとつが「大勢の代役としての菅野智之の抑え転向」の可能性だ。基本的には大勢の状態次第で、新人の西舘勇陽の起用も匂わせながらだったが、菅野について〈長い野球人生の中で(抑えを)経験してほしいというのもある。先発も抑えも経験して、どっちの気持ちも分かるのは彼にとってもいいと思う〉と話している。
昨年は14試合に登板して4勝8敗という成績に終わった菅野だが、巨人のエースとして長くチームを支えてきただけに、配置転換となればインパクトは大きい。この阿部監督の発言について、「そういうことを思い切ってやれるかでしょうね」と話すのは、辛口評論で知られる江本孟紀氏だ。
「菅野に“残りの野球人生を江夏豊のようにストッパーにかけろ!”と言えるか。巨人が優勝するためにはそれぐらいの荒療治が必要だと思いますね。菅野が断わるなら、最低10勝をノルマに200イニングを投げさせる方針を立てることができるかだよね」