グループで挑むデメリットも?
一方で、プロゴルファーの沼沢聖一氏は「チームを組んで挑戦することはデメリットにもなりかねない」と指摘する。
「知らない国でプレーするわけなので、最初のうちは安心感があるでしょうが、渋野のように“チーム渋野”として日本人グループだけで行動したことで、米女子ツアーに溶け込めなかったケースもある。それよりも、母親と二人三脚で乗り込んだ畑岡のほうが成績を残しています。通訳なども必要ですが、日本人グループで固めるよりも、自力で乗り越えるほうが長いシーズンを考えると安定した成績が残るように思えてなりません」
そうしたなかで、沼沢氏はリシャッフル組の西郷に期待していると語る。
「西郷が安定したショットという強みを活かせば、高い水準の成績が期待できると思います。アイアンのショットが切れ、パットもうまいが、高い球を打てることが大きい。米女子ツアーではピンを狙っていける高い球を打てないと勝負にならないからです。球の低い渋野が苦しんでいることで証明されている」
稲見、西郷の初挑戦組は“シブコの教訓”を活かせるか。