1月2日に起きたJAL(日本航空)の旅客機と、能登半島地震で救援物資を搬送する予定だった海上保安庁の航空機の衝突事件。炎上した日航機の貨物室に預けられたペット2匹が救出されなかったことについても論争が起きている。最新刊『ニッポンが壊れる』で日本社会の問題点を指摘している映画監督・タレントのビートたけし氏(76)が、『週刊ポスト』の取材のなかで見解を述べた。【前後編の後編。前編から続く】
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天災のような不測の事態に陥った時、いかに「想像力」を働かせられるかが肝心だと語ったけど、この正月は想像できないようなことばかりが起きて驚いた。
地震のニュースの後に飛び込んできたのがJALの旅客機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上した事故だ。海保機は被災地への支援物資を届けるために飛ぶ予定だったというからやりきれないよな。
昔、関係者の人から聞いたことがあるんだけど、飛行機が着陸する時の角度は本当に精密で、ちょっとズレるだけでもダメなんだって。それだけ厳正な訓練がなされてただけに残念だけど、旅客機の乗客全員が脱出できたというのは感動した。
小さな「個室」を作ってみては?
そのなかで悲しかったのが、貨物室に預けられていた「ペット」が亡くなったということでさ。オイラも犬を飼っているから、失うことが家族同然のつらさだということはよくわかるつもりだ。
一方で、ネット上で「ペットはものじゃない」と非難する声があったみたいだけど、それは過剰じゃないかと思う。人命優先で救助に当たったスタッフのことは決して責められないだろう。海外の飛行機じゃペットが一緒に搭乗できるケースもあるけど、アレルギーの人もいるだろうし、ニッポンでそれをやるのは難しい気がする。
でも、これを機に航空会社は座席の区分けをニーズに合わせてもっと細かく分けたらいいんじゃねェかな。
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