発信アカウントの「前後の投稿」をチェック
悪質なデマに踊らされないように、「情報の精査」を心がけることが重要だ。
「SNSで得た情報は鵜呑みにするのではなく、政府や自治体、警察や大手マスコミのサイトに一度アクセスして、同じような情報を発信しているかを確認するようにしましょう。SNSだけで広がっている話であれば、デマの可能性が高いと判断できます。
今回の地震に関しても、複数の媒体で情報を得ていれば、『人工地震』といった説には科学的根拠がないとすぐに気づけたはずです。また発信元のアカウントを見て、過去に信頼できる情報を発信しているかも見ると良いでしょう。前後の投稿を見ることも大切です。『○○で××が起きた』という投稿をした人が直前まで別のところにいたような投稿をしていた場合、情報は疑わしいと判断できます」
災害時のデマ拡散は二次災害を招くことも肝に銘じたい。
「デマ情報が出回ると被災者に多大な負担をかけ、救助隊を混乱させて本当に助けが必要な人への対応を遅らせます。SNSは素早く情報が得られる半面、嘘も多いと認識し、安易に拡散しないようにすることが求められます」
ちょっとしたスマホの操作でデマは拡散できてしまう。正しい使い方を心がけなくてはならない。
※週刊ポスト2024年1月26日号